まだ、永久歯が生えそろう前の乳歯は、大人の歯よりも繊細で虫歯になりやすいです。
また、虫歯になったら進行も早い上に、神経まで達してもすぐに痛みを感じない場合もあるそうです。
今回は、子供の歯に黒い点が見つかった場合、どうすれば良いのかなど対処法をご紹介します!
黒い点はなにも虫歯だけとは限らないのです。
黒い点を見つけたら、まずは近くの歯医者を受診することが大切です。
それでは見ていきましょう。
子供の歯の『黒い点』の原因は?
知らぬ間に、子供の歯に『黒い点』があった事はないですか?
白い歯が黒ずんでいたり、黒い点がポツっと出来ていると、親としては慌ててしまいますよね?
子どもの歯の黒い点の原因は、基本的に以下の4つが考えられます。
- ステイン(着色)汚れ
- 虫歯
- 歯石の汚れ
- 食べ物の付着
ステイン(着色)汚れ
大人の歯もそうですが、お茶やチョコレート、ココアなど色の濃い食べ物や飲み物を飲むと歯にステイン(着色)が残ってしまいます。
それが、原因で歯が黒くなっている場合があります。
歯と歯の間や奥歯の表面などが黒ずんでいたら要注意です。
しかし、無理に黒い点を落とそうと、研磨剤入りの歯磨き粉を使用するなどは止めた方がいいでしょう。
乳歯は永久歯と違い柔らかいため、必要以上に削れてしまう可能性があります。
どうしても気になる様なら、歯医者さんを受診して、定期的なクリーニングをしてもらうのが一番いいでしょう。
虫歯によるもの
虫歯になると歯が黒ずむ可能性があります。
食べ物を噛む面や、歯と歯の隙間、歯と歯茎の溝のあたりなどに黒ずみがある場合は、虫歯によるものかもしれません。
虫歯の初期では酸によって歯が溶ける際(脱炭という)に、黒い点に見えることがあります。
放っておくと徐々に黒い点が広がっていきます。
歯が痛かったり虫歯があると、子供にとってもとてもストレスですので、早い段階で歯医者さんを受診して徹底的に虫歯を治してもらいましょう!
乳歯の虫歯の進行は非常に早いので、気がついたらすぐに歯医者さんを受診することがとても大切です。
歯石の汚れ
歯自体ではなく、歯の周りにこびり付く歯石の汚れも黒い点に見えることがあります。
特に、歯と歯茎のあいだの歯石が、黒くなることが多いようです。
歯石は、通常は白いのですが、歯茎から出血している場合は、血が混じり黒い点の様になる事があります。
黒い歯石がつくのは、歯周病のサインです。
放っておくと歯肉炎などの別のトラブルに繋がることもあるので、この場合も、早めの受診が望ましいでしょう。
食べ物の付着
この可能性は低いですが、たまに前日に食べたゴマの皮がピッタリ張り付いていて、歯磨きでもとれなかったなんてケースもあるそうです。
食べ物の付着の場合は、念入りな歯磨きで取れる可能性があります。
心配なようなら受診をするのもいいでしょう。
歯全体が黒い場合は虫歯ではない?
歯の黒い点についてお話してきましたが、歯全体が黒ずんでいる場合も注意が必要です。
虫歯ではないにしろ、早めの受診をおすすめします。
歯全体が黒ずむ原因は、下記のような事が考えられます。
- 歯の神経によるもの
- 虫歯予防の薬剤
歯の神経によるもの
黒ずむ原因としてあげられるのは、歯の神経によるものです。
歯が全体的に黒ずんでいる場合は、神経に問題がある可能性が高いと言われています。
歯をぶつけたり、その近辺の神経治療を受けた歯などが、黒ずむことがあります。
足などもぶつけると内出血してしまい、ピンク色から黒ずんだ皮膚の色になりますよね?
歯もそれと同じで、黒ずむ可能性があります。
歯全体が黒ずんでいたら場合は、歯医者さんを受診をしましょう。
虫歯予防の薬剤によるもの
最近では、子供の頃からの徹底した虫歯予防のが大切とされています。
その中で、虫歯予防のための薬剤を歯に塗って、歯が黒ずんでしまう可能性もあります。
サホライドと呼ばれる虫歯予防の薬剤は、歯の表面に塗ることができる薬剤です。
乳歯が生えはじめた頃から使用できるために、歯医者さんによっては、使用するところもあります。
このサホライドには、硝酸銀が含まれていますので、歯の表面に自然にある凹凸部分がタンパク質と結合することにより、黒ずんだ歯になってしまうことがあります。
歯医者さんが使用する際には、保護者の方と確認をとるはずですから、しっかり話を聞いてから使用するかしないかを決定することをお勧めします。
日頃の予防法
さて、歯が黒ずんでしまう基本的な4つの原因についてご紹介しました。
それでは、歯が黒ずまない様に、日頃からどの様な予防をしておけばいいのでしょうか?
一番大事なのは、やはり毎食後の歯磨きではないでしょうか?
子供の頃からきちんと習慣にしておくと、大人になっても毎食後、歯を磨かないと気持ち悪いと感じますので、ずっと歯をきちんと磨く様になります。
手を洗う、顔を洗う、歯を磨くの順番でルーティーンにしておくと良いかもしれません。
子供用の歯磨き粉は、子供が好きそうな味になっていたり、パッケージが可愛らしいものが沢山あります。
できれば、フッ素配合のものがいいですが、歯磨き粉は子供が好きなのを自由に選ばせてあげるとモチベーションも上がりますので、良いですね。
また、粉や液体タイプのフッ素も歯医者さんや薬局に売っていますので、毎日の歯磨きプラス、フッ素を歯に含ませる習慣もあると尚、良いですね。
あわせて歯間ブラシ(デンタルフロス)をするのも重要です。
大人でも、フロスをしている方は意外と少ないのではないでしょうか?
子どもの頃からフロスを当たり前にしておくことは、とても大切な習慣だと思います。
その子にあった歯のケアを、親がしっかり確認していくのが大切かと思います。
また、定期的に歯科検診を受ける習慣も非常に大事です。子どもの乳歯は、虫歯になってしまうと、進行が非常に早いですから、小さな虫歯でも見逃さない様に、定期的に検診を受ける必要があります。
子供の歯医者さんの選び方
昔に比べて、子ども好きな歯医者さんや、子供に特化している歯医者さんも沢山あります。
ここでご紹介する歯医者さん選びのポイントは。
- 楽しい雰囲気であるか
- 先生は親切で優しいか
- 治療は痛くないか
楽しい雰囲気であるか
子供は、周りの雰囲気を敏感に感じ取ります。
他の子どもが泣いていたり、待合スペースが静まり返っていると、緊張から泣き出す場合も…。
最悪の場合、歯医者さんに行くこと自体がイヤになりかねません。
子供が楽しく待つことができる工夫や、通っている他の子が楽しそうか、そういった楽しい雰囲気であるかが大事な歯医者さん選びのポイントの一つです。
先生は親切で優しいか
これは直接見てくれる人が、どんな人かということです。
事務的に作業をこなす先生の方が、回転率がいいのかも知れません。
しかし、子供というのは笑顔で話してくれたり、褒めてくれる人を好きになるものです。
子供の事をしっかりと見てくれて、話を聞いてくれる、そんな先生がいる歯医者さんがいいですね。
治療は痛くないか
選ぶポイントの中で、最も大切かもしれません。
子供に限らず、痛いのはみんなイヤです。
歯医者さんの中には、痛くない治療をモットーにしている医院もあります。
例えば、悪い箇所だけを削れるように、機材を導入して治療していたり、無痛麻酔を行っている所もあります。
痛くなければ、子供がイヤがる確率もグッと減らせるでしょう。
私が小学生の頃には、漫画が置いてあるくらいで、あとは別に子供のために何か置いてある(おもちゃなど)歯医者さんはあまりありませんでした。
今は、おもちゃやプレイルームを完備している歯医者さんも沢山ありますし、子供に優しい歯医者さんが沢山います。
初めて受診する前に、その歯医者さんのウェブサイトをチェックしたり口コミなどをみておくのも良い方法です。
もちろん、ママ友やご近所の方の意見を聞いていくのもとても大切と思いますが、それぞれのニーズが違う場合もありますので、自分できちんとリサーチをしてから歯医者さんを決めるのが一番いいかと思います。
子供の歯に黒い点!!まとめ
今回は、子供の歯が黒ずんでいる時の基本的に原因4つをまとめました。
また、日頃の予防法やどの様な観点で子どもに向いている歯医者さんを選べばいいのかなど、具体的に書きました。
私も虫歯では苦労した方なのでよくわかりますが、子どもの頃から歯医者通いが多いと大人になっても歯医者さんにいい思い出があまりなくて、行くのが非常に嫌です。
ですから、小さい子どもの時からしっかり虫歯予防をして、なるべく歯医者さんに受診しなくて良い強い健康な歯を育てることが大事です。
乳歯も永久歯も強くて健康な歯に育ちます様に、頑張りましょう!
コメント