- なるべく早くセミリタイア・サイドFIREしたい
- 田舎暮らしに憧れている
- 家庭菜園に興味がある
セミリタイアやサイドFIREしたいけど、資産がたまらないと困っていませんか?
セミリタイアやサイドFIREを早く達成するためには、リタイア後の生活費がとても重要です。 生活費が2倍になれば、必要な資産も2倍3倍と膨れ上がります。 反対に生活費が2/3になれば、必要な資産は半分近くに減ります。
生活費を減らす有効な手段が田舎暮らしです。
そこで今回は、田舎暮らしでどのくらいセミリタイアが近づくのかシミュレーションしていきます。 田舎暮らしをすることで、セミリタイアやサイドFIREがぐっと近づきますよ。
なお、セミリタイアやサイドFIREについての基本を知りたい人は、 「セミリタイアとは?サイドFIREの方がおすすめな理由を解説!」 を先に読んでみてください。
都会と田舎ではセミリタイアの難易度が違う

セミリタイアをするためには生活費を削減するのが一番です。 その方法として、生活費が安い田舎に引っ越すという方法があります。
ここでは、田舎暮らしでどのくらいセミリタイアが早まるのかシミュレーションしてみましょう。
都会と田舎。生活費比較シミュレーション
それでは、一般的な家庭の都会暮らし(関東)と田舎暮らし(沖縄)の生活費を比較してみましょう。
今回は、総務省の家計調査年報(2020年)を参考にします。
全国 | 関東 | 沖縄 | |
---|---|---|---|
食費 | 79.5 | 85.0 | 67.2 |
住居 | 18.8 | 20.1 | 22.5 |
水道光熱 | 21.7 | 21.4 | 19.3 |
家具・家事用品 | 13.4 | 14.2 | 11.0 |
被服・履物 | 10.7 | 11.4 | 7.0 |
保険医療 | 13.1 | 13.9 | 8.8 |
交通・通信 | 49.5 | 48.2 | 32.4 |
教育 | 16.5 | 21.7 | 6.5 |
教養娯楽 | 26.8 | 29.6 | 14.3 |
その他 | 56.3 | 55.9 | 37.0 |
合計 | 305.8 | 321.8 | 226.1 |
このように、田舎と都会では月で10万円くらい差がでます。
住居費には持ち家でローンも払っていない人が含まれているため、安くなっています。 ローンや家賃を支払っている人はこれより高くなります。
沖縄の方が家賃が安くなるので、生活費の差はさらに5万円くらいつくかもしれません。
田舎暮らしの方が生活費が安い理由
田舎暮らしの食費は近くの農家から貰えることも多く、土地が広いので、庭で家庭菜園もできます。 外食もほとんどないので、食費が結構抑えられます。
誘惑が少ないので、娯楽費や被服費も抑えられます。
一方で、出費が増えるのはガソリン代が考えられます。近くにスーパーなどのお店がないと車が必須です。 ただし、電車やタクシーによる交通費は減ります。
私の場合は、趣味の釣りやキャンプで高速道路代金が結構かかっているので、 海の近くやキャンプ場がある場所に引っ越してしまえば交通費がかなり安くなるかもしれません。
ここで重要なのが、田舎暮らしで生活費を減らしていますが、生活水準を低くしたわけではなく、 田舎の物価が低いことや貰いものにより出費が減っていることです。
ただし、貰ってばかりは居られないので、たまに労働などで返す必要があります。
また、自然に近い趣味ができることや、庭では家庭菜園をするなど、生活スタイルは変わると思います。 十分選択肢に入る生活だと思います。
都会と田舎でセミリタイアするにはいくら必要
都会暮らし | 田舎暮らし | |
---|---|---|
生活費 | 35 | 25 |
労働収入 | 12.5 | 12.5 |
それ以外の収入 | 22.5 | 12.5 |
必要資産(セミリタイア40歳) | 8320 | 4500 |
必要資産(サイドFIRE) | 7000 | 3900 |
労働収入は、12.5万円であれば、経験が無くてもどの分野でも稼げる収入かと思います。 得意分野で仕事が見つかれば、週1~2日働けば暮らせるかもしれません。
それ以外の収入は、生活費から労働収入を引いた金額です。 この金額が貯金から取り崩すか、投資によって稼がなければ生活できない金額です。
セミリタイアは年齢によって必要な資産が変わるので、今回は40歳にしました。 サイドFIREは年利4%で運用するとします。
この表から、田舎暮らしは都会暮らしの55%くらいの資産でセミリタイアやサイドFIREができることがわります。
田舎暮らしでは、都会暮らしの約55%の資産でセミリタイアやサイドFIREが達成できる
セミリタイア後に田舎でプチ自給自足

セミリタイア後に田舎で暮らすと、資産が少なくて済むので、早期にセミリタイアできることがわかりました。
そして、田舎で暮らすなら自給自足をしてみたいと思う人もいるでしょう。 自給自足ができれば、それだけ支出が減らせるので、さらにセミリタイアを早められそうです。
しかし実は、都会でもプチ自給自足は可能です。 それでは、プチ自給自足について考えてみましょう。
田舎でプチ自給自足生活する
生活費を少なくしたいのであれば、自給自足が最適です。
自給自足とは、衣食住を全て自分で賄うこと。
つまり、服を自分で作り、家を建て、農業をやりながら狩りもする。
電気、ガス、水道も使いません。
よって、生活費はゼロと言って良いほどかかりません。
病院に行ったり、冠婚葬祭に行ったりとどうしようもない時だけお金が必要なくらいです。
しかし、セミリタイアやサイドFIREをしたい人がこのような生活を望んでいるかというと、おそらく違うでしょう。
セミリタイアやサイドFIREをしたい人が思い描く自給自足とは、自家栽培した作物を食べて、 無理のない範囲で自然と共に生きるスローライフのことだと思います。
そこで今回はスローライフのような生活を、プチ自給自足と呼ぶことにします。
プチ自給自足では、家庭菜園がメイン
プチ自給自足では、食費を浮かすことができます。
プチ自給自足で1番最初に思い浮かぶのは、家庭菜園ではないでしょうか。
計画的に野菜を栽培し、採れたての野菜を楽しむ。
家庭菜園は、比較的簡単に誰にでもできますし、 収穫量もある程度予測が立てられるので、精神的にも楽です。
プチ自給自足を考えているなら、まずは家庭菜園を軸に考えましょう。
野菜の採取方法として山菜取りやきのこ取りを行う人もいます。
知識があれば採取も可能ですが、知らずに毒性の野菜を食べてしまったり、 他人の所有地に入ってしまっては問題です。
初心者にはおすすめできない方法です。
プチ自給自足でタンパク質を確保
野菜だけではなくタンパク質も欲しいとなると、養鶏や釣りも良いと思います。
鶏は雑草を食べてくれる上に、品種によっては交配しなくても卵を産んでくれるので、 大変重宝します。
卵を産まなくても、お肉として食べることができます。
しかし、食肉処理の知識がなかったり、
飼育した鶏を食べることに抵抗がある人も多いと思いますので、あまりおすすめはしません。
そもそも、生き物を飼育するからには、多くの責任と覚悟が必要です。
単に卵が欲しいというだけで飼育することはやめ、きちんと準備をしてから飼育するようにしましょう。
近くの川や海で釣りをすれば美味しい晩御飯が手に入るかもしれません。
しかし、釣りは安定的に釣果を出すことが難しいので、保険を準備しておく必要があります。
- 家庭菜園ならどこでも、誰でもできる(おすすめ)
- タンパク質の確保は難しいが、釣りや養鶏にチャレンジしても良い
田舎のセミリタイアに家庭菜園は必須

家庭菜園のメリット
家庭菜園には以下のようなメリットがあります。
食費を節約できる
野菜の種や苗を買って育てることによって、 何倍もの価値になった野菜を収穫することができます。
趣味として時間を使える
次章で説明しますが、家庭菜園にかかる費用は、 他の趣味に比べるととても少ないものです。
しかし、そこそこ大きい農園を借りれば、一年中家庭菜園ができるほど 時間をかけることができます。
お金を使わずに没頭できる良い趣味になります。
安全性が確認できる
売っている野菜の農薬は安全な量しか使っていないとは言っても、気になる人もいるはずです。
家庭菜園をしたら、無農薬で野菜を育てたいと思う人も多いと思います。
自分で農薬の有無や濃さも決められるので、 安全性を確認しながら野菜を栽培できます。
新鮮な野菜が食べられる
スーパーで売られている野菜は、物流が発達した今でも、半日から一日経っています。
少なからず水分が抜けてしおれている野菜を見たことがあるのではないでしょうか
しかし、家庭菜園で育てた野菜は、収穫した直後に食べることができます。
特に鮮度が落ちやすい、トウモロコシやエダマメなどは、格別のおいしさです。
作物を育てる喜びを味わえる
自分で育てた野菜は、スーパーで買う野菜とは違い、特別なものになります。
育つまでに数か月お世話をすることで、特別な存在になっています、
お子さんがいる家庭では、食べ物の大切さを教えられ、食育にもなります。
- 食費を節約できる
- 趣味として時間を使える
- 安全性が確認できる
- 新鮮な野菜が食べられる
- 作物を育てる喜びを味わえる
田舎で家庭菜園するときにかかる費用

家庭菜園の良さはわかったけど、どのくらい費用がかかるかによるという人も多いと思います。家庭菜園にかかる費用はどこで家庭菜園をするかによって変わります。
家庭菜園をするには
- 自宅の庭を畑にする
- プランターで栽培する
- 水耕栽培
- 農園を借りる
などが考えられます。
それぞれの費用について見てみましょう。
自宅の庭を畑にする
一番費用がかからないのが、自宅の庭を畑にする方法です。
土地の広さに制限がありますが、庭があるお宅であれば、すぐに始められます。
自宅の庭はカチカチに固まっていると思いますので、腐葉土で土をふかふかにしてから、 肥料を撒く必要があります。
最初のうちは腐葉土は多いほうが良いですが、1平米に10~30Lくらい撒きます。
畑の広さによりますが、腐葉土と肥料だけで数万円行く場合もあります。
後は、耕す道具などを揃えていきますが、最初の内は100均のものでも十分です。
慣れてきて不自由を感じたら適宜良いものと交換しましょう。
全部揃えても1万円は行かないと思います。
準備ができたら、種や苗を買ってきて植えます。
種から育てた方が安上りですが、初心者では難しい品目もあるので、 慣れないうちは苗を買ってきても良いです。
数によりますが全部で数千円でしょう。
腐葉土の費用が一番大きいですが、合計で数万円です。
高いと感じるかもしれませんが、2年目以降は生ごみたい肥を使うことで、 大幅に節約できます。
- 道具はすべてそろえても1万円以下
- 種や苗が数千円
- 腐葉土や肥料が一番高くて数万円
プランターで栽培する
1年目はプランターと土の値段が大きいですが、道具は小さいもので良いので、 道具代が節約できます。
庭がない場合や、庭があっても数品目しか育てない場合は、プランターで栽培するのが最適です。
しかし、畑に比べ収穫量が少ないことは覚悟しておきましょう。
水耕栽培
水耕栽培は、土が不要なため清潔な栽培方法です。
土の費用がかからない分、専用の容器や液体肥料が必要になります。
育てる品目によっては、水を循環させるためのポンプや電気代もかかります。
土を使って栽培するより費用はかかります。十万円は覚悟しましょう。
水耕栽培は初心者にはおすすめしませんが、生長が早く、収量が安定するなどの メリットも多いので、チャレンジしてみるのも良いと思います。
田舎で農園を借りる
自宅の庭より広い土地を借りることができます。
畑に必要な道具類を無料で貸してもらえる貸し農園もあるので、 初期費用が抑えられます。
前に借りていた人が畑を耕してくれていて、肥料も少し残っているので、 自宅の庭でゼロから耕すより費用も時間も少なく始められます。
しかし、毎月または毎年、レンタル料がかかるため、 1,2年以上借りると考えると自宅の庭の方が安上りです。
貸農園に興味がある人は、「菜園アドバイザーが教えてくれる【シェア畑】」 を検討してみましょう。
- 自宅の庭を畑にする(数万円)
- プランターで栽培する(数万円)
- 水耕栽培(10万円以上)
- 農園を借りる(1万円~)
家庭菜園で節約するポイント
セミリタイアを早めるために、家庭菜園でも節約してみましょう。家庭菜園にかかる費用を節約するには、
- 食べた野菜を再利用
- 堆肥は生ごみや落ち葉で自作
- 消費できる量だけ作る<
という方法があります。
食べた野菜を再利用

食べた完熟野菜の種を取っておいて畑に撒けば、野菜が育てられます。
トマトやスイカなど、種を撒けば育てられる野菜は意外と多いです。
しかし、売られている野菜は、おいしくなるように品種改良されているものが多いので、 その子供が同じ品種になるとは限らない点には注意が必要です。
ニンジンや大根の上の部分を植えると、葉っぱが再生します。 その葉っぱを食べることができます。
キャベツやリーフレタスの葉物野菜は、芯を植えておくと、再び葉が出てきます
長ネギの根っこが残っている場合や、タマネギの芯が残っている場合も再生します。
このように、意外と再生する野菜が多いので、とりあえずチャレンジするのも良いでしょう。
堆肥は生ごみや落ち葉で自作
落ち葉を集めて腐葉土を作ることができますし、 日頃出る生ごみから生ごみたい肥をするくことができます。
生ごみたい肥はゴミを減らすことができますし、肥料分も含んでいるので、一石二鳥です。
生ごみも落ち葉も畑にそのまま撒くのではなく、コンポストを使って発酵させてから使うのがポイントです。
発酵が中途半端な状態で、すぐに野菜を植えてしまうと病気になる可能性があります。
消費できる量だけ作る
最初のうちはどのくらい作れば良いのかわからないと思いますが、 欲張らずに適量を育てるようにしましょう。
多く育ててしまって食べ切れないと、種や苗代だけではなく、肥料代も無駄になります。
最初のうちは、畑の状態が良くないので、育ちが悪いこともあります。
本に書かれているより間隔を広めに取ることで、野菜が丈夫に育つ可能性が高まります。
消費できない量を育てるより、少ないくらいが丁度良いと思いましょう。
- 食べた野菜を再利用
- 堆肥は生ごみや落ち葉で自作
- 消費できる量だけ作る<
まとめ:田舎暮らしでセミリタイアしよう
今回は、田舎暮らしがセミリタイアへの近道という話を紹介してきました。
都会暮らしと比べて田舎暮らしは、資産が60%でもリタイア可能です。
田舎暮らしするなら、プチ自給自足もおすすめです。家庭菜園ならどこでも、誰でも始められます。
リタイア後にいきなり家庭菜園をするのが怖いという方は、貸農園でリハーサルをしてみましょう。
貸農園なら、道具を貸してくれますし、アドバイスももらえます。
貸し農園に興味がある人は、「菜園アドバイザーが教えてくれる【シェア畑】」 を検討してみましょう。
