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クラインガルテンのメリット・デメリットとは?農業以外にもメリットあり

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この記事はこんな人におすすめ!
  • 広い場所で家庭菜園がしたい
  • 田舎暮らしの予行演習をしたい
  • クラインガルテン生活を始めたい

家庭菜園に慣れてきて、もう少し広い土地で家庭菜園がしたいなぁと思っていませんか?

また田舎暮らしで家庭菜園に憧れているけど、いきなり移住するのは怖いと思っていませんか?

そんなかたにはクラインガルテンがおすすめです。

そこで今回は、クラインガルテンとは何か?生活するメリットやデメリットなどについて詳しく解説します。

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クラインガルテンとは

はじめにクラインガルテンについて説明します。

クラインガルテンとは賃貸型の市民農園

クラインガルテンとは、直訳すると「小さな庭」という意味です。 語源はドイツが発祥で、日本では「賃貸型の市民農園」として使われています。

クラインガルテンの一番の魅力は、都市部で生活している人が、田舎に移住することなく、畑付きの家屋を有料で利用できることです。

そのため、クラインガルテンを利用すれば二拠点生活ができ、週末は別荘に行く感覚で農作業を楽しめます。

ラウベで二拠点生活

クラインガルテンでは、農園を借りると「ラウベ」と呼ばれる簡易民泊施設がセットでついているのが特徴です。

ラウベには、ガス・水道・電気・風呂・トイレ・キッチンが完備されているので、必要最低限の調理器具や食器、寝具や電化製品を持ち込めば、すぐに生活ができます。

畑を所有するには管理などが大変そうで、ハードルが高いと思われている方でも、手軽に農業体験ができます。 また、賃貸なので農作業に失敗しても、周りに迷惑をかけることもありません。

契約期間中は、畑の管理をする必要がありますが、嫌になればいつでもやめることができます。

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クラインガルテンのメリット

ここではクラインガルテンを利用するメリットを紹介します。

移住のために一大決心をする必要がない

都市部で生活していると、田舎暮らしに憧れを持ったことがあると思います。

しかし田舎暮らしをするには、生活拠点を決め、土地・建物を購入する必要があり、多額の費用がかかります。

また、田舎暮らしをはじめようにも、生活拠点を移すことへの不安や、住民票を移す手続き、引っ越し、通勤手段や子供の学校など、大変なことが山積みです。

しかし、クラインガルテンは建屋と畑が完備されているので、初期費用が少なく抑えられるメリットがあります。 さらに、事前申し込みの際には、現地でのセミナーや見学会があり、地元住民や利用者の話も聞くことができます。

田舎暮らしを体験できる

クラインガルテンの利点として、気軽に憧れの田舎暮らしを体験できます。

都市部から数時間移動するだけで、のんびりした環境に身を投じ、土にまみれて野菜を育てられます。

もしかすると、憧れていた田舎暮らしが性に合わない可能性もあります。 田舎暮らしのプチ体験として利用するのにも最適です。

将来的な移住の判断材料にもなる

移住する前に地域の人たちと交流を深めて、農作業のノウハウを教えてもらえるものメリットです

また、クラインガルテンを借りた地域に移住を考えているなら、地元住民から就職先のことや地域の風習なども聞くことができます。 そうすることで、本格的に移住を考える判断材料になり、リスクヘッジにもなります。

農業の専門家が指導してくれる

クラインガルテンの良いところは、まったくの農業初心者でも、地元の協力者でもある専門家が、技術指導をしてくれるところです。

また、定期的に講習会も開かれるので、わからないことを聞いたり、新たな発見があるかもしれません。

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クラインガルテンのデメリット

一見、良さそうに見えるクラインガルテンでも、デメリットもあるので紹介します。

農薬が使用できない場合がある

クラインガルテンは、ほとんどの農園で有機栽培を推奨しており、農薬が使用できません。 これは、利用者の健康に配慮した措置であり、次に借りる人や隣人への配慮でもあります。

農薬で害虫駆除を考えている方は、このあたりのことも事前に確認しましょう。

借地が不満になる

農作業にも慣れてくると、楽しくなって、もっと多くの野菜を栽培したいと欲がでます。 しかし、借地がゆえに農地を広げる事ができず、不満になりかねません。

土づくりをしても自分の土地にならないのも、不満の要因になるかもしれません。

また、建屋に関しても、「ラウベ」のリフォームは禁止されており、次の利用者のために、部屋や風呂・キッチンなどもきれいに使用する必要があります。

そのため、長く利用していると、少し不自由を感じることがあるかもしれません。

契約期間が短い

農園によって契約期間が異なりますが、1年から5年の契約になっています。 そのため、契約期間終了時には、どんな理由があっても退園しなければなりません。

さらに、ほとんどのクラインガルテンは、契約期間の延長はしておらず、継続利用したい場合は、新たに申請手続きを行う必要があります。

申請したからといって、必ず通る保障はないので、契約期間を考慮して、計画的に畑づくりを行う必要があります。 クラインガルテンを利用する場合は、「1回の契約期間だけ、お試しで利用する」と考えておくとよいでしょう。

住民票が移せない

基本的にクラインガルテンの利用は、借地契約になります。 そのため、どんなに気に入った土地でも、長期滞在はできますが、住民票を移すことはできません。

クラインガルテンは農業以外も楽しめるのがメリット

生活拠点が2カ所になれば、楽しみや新たな発見が増えます。

クラインガルテンへの移動も楽しみのひとつ

日本のクラインガルテンは郊外にあることが特徴で、車で数時間かけての移動は、ちょっとしたドライブや旅行になります。 「1週間よく働いたから、週末は田舎でのんびり過ごそう!」みたいな感覚で、気分転換もかねて、クラインガルテンに遊びに行きましょう。

たとえば、金曜の仕事終わりに移動し、翌朝から畑仕事で汗を流します。

シャワーを浴びて、ウッドデッキでビールやお茶を飲みながら、目の前にある畑を観賞しましょう。

夕方には、自分で育てた野菜を収穫し、家族でバーベキューなんていうのもいいと思います。

雨の日や日曜日には観光もできる

雨の日や日曜日には、少し早めに出発して、近くの観光地や温泉などに入り、外食してから帰宅すれば、来週の金曜日が待ち遠しくなることでしょう。

また、農業初心者の方は、すべてが初めてなので「失敗しても、家族が食べるだけだからいいや」という気持ちで思いっきり取り組んでみましょう。 市民農園ではなくクラインガルテンを利用することで、余暇の使い方に幅ができます。 子供は普段経験することができない、生き物とのふれあいも経験できます。

野原や山では、トンボやセミ、カブトムシやクワガタ、川ではザリガニを捕まえたり、魚釣りの経験もできます。 子供だけではなく、大人も童心にかえって、同じように楽しむことができるでしょう。

このように、クラインガルテンを利用するということが、農業を体験すること以外に、多くの喜びや楽しみも生み出してくれます。

クラインガルテンの醍醐味

大自然と触れ合える

都会に住んでいると、自然と触れ合う機会が少ないと思います。

日々、時間に追われて生活していますが、都会を離れた田舎で聞こえるのは、自分たちの会話と虫の音だけです。

クラインガルテンを利用すれば、デジタルデトックスにも活用できて、人間本来の生活を取り戻せます。

クラインガルテンを「滞在できる農園」としてとらえるのではなく、心と体の処方箋としても活用してみましょう。

同じ目的・感性を持つ仲間と出会える

同じ利用者の人たちと仲良くなれば、一人が二人、三人が四人と芋づる式に仲間が増えます。

そうなれば、都会での肩書などは関係なく、同じ憧れを持った仲間と収穫した野菜でパーティーをしたり、農作業の悩みなども相談しましょう。

また、地元の人が仲間に混ざれば、普段食べられない郷土料理も食べられるでしょう。 都会ではなかなか感じられない、爽快感や楽しさ、思いやりの感情があふれだすこと間違いなしです。

大人になってから友達を作ることは、容易なことではありません。 しかし、クラインガルテンなら、目的が同じもの同士、短期間で意気投合できます。

核家族が進んでいる現代、近所づきあいも疎遠になりがちですが、クラインガルテンを通じて、友達や仲間の大切さを再確認することができるはずです。