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市民農園初心者がつまずく4つのポイント!失敗しない方法とは

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この記事はこんな人におすすめ!
  • 市民農園を始めたばかりの人
  • 毎年、なぜか上手くいかない人
  • これから市民農園をはじめようと思っている人

初心者には失敗は付きものですが、できれば失敗したくないですよね。

失敗しないためには、他の人がどのようなところで失敗しているのかを知る必要があります。

そこで今回は、市民農園初心者がつまずくポイント4選について解説します。

市民農園について知りたい人は、まずはじめに 以下の記事をご覧ください。

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家庭菜園の失敗1:食べきれない量の野菜を作る

一般的な野菜の収穫量を以下の表にまとめました。

種類1株の収穫量の目安
ピーマン55~60個
パプリカ7~8個
ミニトマト100個前後
中玉トマト50個前後
大玉トマト20個前後
ナス30~40個
野菜の収穫量の目安

表の収穫量は「一度に収穫できる量」ではなく、「期間中に収穫できる量」です。 収穫量は、品種や栽培方法などによっても異なるので、あくまでもひとつの目安として参考にしましょう。

この表のように1株でこれだけの収穫量があります。 思ったより多いと感じたのではないでしょうか。

初心者の方は、感覚で苗を植えていることがあるので収穫量を見誤り、必要以上にたくさん作ってしまう傾向があります。

1株あたりの収穫量を確認

たとえば、ピーマンを例にあげてみましょう。

普段、スーパーで買い物をする時は、1パック(4~5個入り)単位で販売されており、4人家族の場合、1回~2回で食べきれる量です。

しかし、栽培すると1回の収穫で5~6個、数日後には5~6個ほど実っています。

これが収穫時期が終わるまで続きます。

しかもこの量は1株を収穫量で、「たくさんあった方がいいから」と2~3株も植えてしまうと、単純に1回の収穫量も2倍から3倍になります。

これでは、せっかく汗水たらして作っても、食べきれなくて廃棄するようになるかもしれません。

そうならないためには、作りたい野菜を決めたら、1株あたりの収穫量を調べてから苗を購入しましょう。

定植時期をずらして植える

定植時期を少しずつ遅らせれば、収穫時期もその分遅れるので、一度の収穫量を調整できます。

配布先を検討する

作りすぎた場合のことも考えて、配布先も検討しておいた方がいいかもしれません。 ただし、ご近所で同じ野菜を作っている人は収穫時期が被るため、配ることができないので注意しましょう。

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家庭菜園の失敗2:年間通じて栽培していない

夏野菜はいろいろなものが収穫できて楽しいですが、秋冬野菜に関しては栽培していない畑が目立ちます。

よくあるのが、ナスやシシトウなどの夏野菜を11月頃まで栽培して、秋冬野菜の準備に遅れたケースです。

時期が遅れると、その後の生育にも影響が出るので、この場合は畑を休ませるしかありません。

秋野菜の時期がきたら夏野菜は終了

まだ夏野菜の収穫が続いていても、秋冬野菜の定植時期がきたら、収穫はあきらめて次の準備に取り掛かりましょう。

収穫を途中で止めることは、もったいないと思いますが、秋冬に畑を休ませる方がもったいです。

春先に菜園計画を立てる時には、目先の夏野菜だけではなく、秋冬野菜の計画も一緒にするとよいでしょう。

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家庭菜園の失敗3:連作障害を怖がる

野菜を栽培していると、連作障害に悩まされます。

連作障害は、微量要素の欠乏や養分過剰、土壌中の病原菌の繁殖、植物自体が出す生育障害物質が原因になります。 連作障害は、同じ品種の野菜を同じ場所で育て続けると起こる障害です。

通常、農家では広い敷地で栽培しているので、連作障害を避けるように違う野菜か品種を植えて回避できますが、小さな市民農園ではそうはいきません。

そうはいっても畑の面積は限られており、その上1~5年周期で農園の借主が入れ替わるので、前作が分からないことも多いでしょう。 前作が分からないと連作障害は避けられません。

連作障害が出る可能性も視野に入れ、連作障害に強い品種を育てるなどの工夫が必要です。

連作障害については、以下の記事をご覧ください。

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家庭菜園の失敗4:肥料のやりすぎ

肥料の使用量は袋に記載されている量を使用したいところですが、農園は敷地面積が狭いため肥料を多くやり過ぎてしまう可能性が高いです。

市民農園では以下のような注意点もあります。

市民農園の肥料の注意点
  • 年間で3~4回の作付けを行っている農園もあり大量に肥料が使っている
  • 肥料の余りを畑にまいていく人がいる
  • 前年の利用者がまいた肥料の効果が土壌に残っている

自分だけが何年も畑を利用していれば、肥料をどのくらい使用したかがわかります。 しかし、農園では違う人が入れ替わりで利用するため、どのくらいの肥料を使用しているかの判断がつきません。

窒素肥料が多いと茎や葉ばかりが大きく成長し、花や実がなりにくいことがあります。 また、軟弱に成長して病気や害虫がつきやすくなったり、葉の色が濃くなることもあります。

養分過多は連作障害の要因にもなっているので、肥料の使用料には注意が必要です。

石灰の使用についても同様のことが言えます。 石灰を必要以上に使用すると、土を固くしたり、鉄やマンガンなどの微量要素の吸収を妨げる効果があるので、過剰の使用は避けましょう。

まとめ:すべては作付けの計画不足と土づくりの誤解が原因

ここまで、市民農園初心者がつまずくポイントについて解説してきました。

すべては作付け計画と土づくりや肥料のやり方が、農園に合っていないことが原因です。

それを回避するために以下の方法を試してみましょう。

  • 春先に一年分の作付け計画を立てる
  • 堆肥を主体にした土づくり
  • 施肥の量を少なめに調整する

作付けを綿密に計画することで、畑を休ませることなく一年間作り続けられます。 畑のどの位置に「何科の何の野菜を何株植えるか」「収穫後は、どの場所に何の野菜を何株植えるか」というように細かく決めましょう。

また、土づくりでは堆肥をメインに使用することと、施肥の量を少なめにすることが重要です。 市民農園初心者がつまずくポイントを回避して、おいしい野菜を育てましょう。