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土作りは堆肥から!堆肥の効果と使い方について紹介!種類の特徴と注意点も

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この記事はこんな人におすすめ!
  • 堆肥の必要性がわからない人
  • 堆肥の使い方がいまいちわからない人

野菜作りは土作りからと言われるほど土作りは重要です。その土作りに不要なのが堆肥です。 堆肥を入れることで団粒構造になり、排水性保水性、通気性の良い土が生まれます。

しかし、堆肥について知らないと良い土作りはできません。

そこで今回は、堆肥の効果と種類と特徴と使い方と注意点について紹介します。

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堆肥とは

堆肥とは、落ち葉などの植物や、家畜の糞などの有機物を発酵させて、腐らなくなるまで熟成させたものです。畑に入れることで通気性や排水性を高めてくれます。また、微生物の餌となり土をふかふかにするほか、分解されることで植物の栄養素にもなります。

堆肥といってもたくさんの種類があり、作り方や成分、使い方が異なります。大きく分けると、植物からできる植物性堆肥と、家畜の糞からできる動物性堆肥です。土壌の性質や育てる野菜によって使い分ける必要があります。

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堆肥の効果

堆肥の効果として、以下の4つがあります。

堆肥の効果
  • 土をふかふかにする効果
  • 微生物を増やす効果
  • 肥料の効果
  • pHを安定させる効果

土をふかふかにする効果

土をふかふかにする効果は堆肥でしか実現できないので、家庭菜園にとって堆肥は非常に重要な役割を持っています。土をふかふかにすると野菜が根を張りやすくなります。

根が大きく張ることで水や肥料をスムーズに吸収することができるので、大きく育ちます。

微生物を増やす効果

また、堆肥によって土の中の微生物が増えるため、微生物が有機物を分解する速度が早まります。それによって土が団粒化して水や空気の通り道ができ、さらにふかふかになります。土が団粒構造になることは、水はけが良く、水持ちが良く、通気性が良い野菜にとって理想の土になります。

また微生物が増えることで病気を防げます。野菜が病気になるときは、病原体が異常繁殖することによって発症します。連作障害はその代表的な例です。しかし堆肥によって微生物が増えバランスが保たれれば、病原体が増えすぎないため病気にかかりにくくなります。

連作障害については、以下の記事をご覧ください。

肥料の効果

堆肥には窒素・リン酸・カリの三大要素の他にカルシウム・マグネシウム・イオウなどの二次要素を含んでいるものもあります。特に二次要素は化成肥料では手軽に補えないため重宝します。

堆肥の養分はそのままでは野菜に吸収されず、微生物が分解してはじめて吸収できる物質になります。つまり、長期間にわたって効果があるということです。

また分解される前の堆肥は、肥料分を保持する力が高いのも特徴です。野菜に必要な肥料分が流れて行きにくいため効率的に肥料の効果を発揮します。

pHを安定させる効果

多くの野菜には好みのpHがあります。酸性に傾きすぎるとアルミニウム障害が発生し、アルカリ性に傾きすぎると微量要素を吸収できなくなります。どちらにせよpHが傾きすぎることは野菜の生長を妨げてしまいます。堆肥を混ぜることでpHを安定させることができます。

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主な堆肥の種類と特徴

堆肥には、大きく分けて植物性堆肥と動物性堆肥の2種類があります。主な堆肥についてその特徴を紹介します。

落ち葉堆肥・腐葉土(植物性堆肥)

植物性堆肥の中でも一番有名でよく使います。 広葉樹の落ち葉を発酵させて作ります。 土の保水性、排水性、保肥力を高めます。窒素を多く含み、リン酸・カリ、ミネラルも少量含まれています。

通気性と保水性があり微生物が豊富な土ができ上がります。あまり多すぎると通気性が良くなりすぎるので注意が必要です。保温性があるので土を覆うように使えば、マルチとしても使えます。

バーク堆肥(植物性堆肥)

バークとは木の皮のことで、これを発酵させて作ります。バークは軽く、通気性と保水性がある柔らかい土を作ります。炭素率が多いので大量に入れると分解時に窒素が奪われてしまい、窒素不足に陥ります。

もみ殻堆肥(植物性堆肥)

もみとはお米を包んでいるもみ殻のことです。ふかふかで通気性と排水性が良い土になります。特に粘土質との相性が良く、使うと劇的に排水性が改善します。肥料分は少なめなので、肥料を与えたくない時に使えます。

もみ殻を炭にした「もみ殻くん炭」もあります。もみ殻堆肥と同様に土をふかふかにする他、酸性土壌を中和する効果もあります。炭なので消臭効果もあります。

ワラ堆肥(植物性堆肥)

ワラを山積みにして発酵させることで作ります。 ケイ酸を多く含み、窒素・リン酸・カリを少量含みます。ケイ酸は病害虫の被害に合いにくくなります。もあります。

生ごみ堆肥

生ごみをコンポスターなどに入れて発酵させて作ります。生ごみの種類によりますが、肥料分が高い堆肥が出来上がります。その代わり、土をふかふかにする効果はほとんどありません。

牛ふん堆肥(動物性堆肥)

牛は草食動物なので繊維質の多い糞をします。その糞にワラやおが屑を混ぜて発酵したのが牛ふん堆肥です。植物性堆肥と同様に土をふかふかにする効果が高く、動物性堆肥の中では栄養素が少なめです。効き目が緩やかで長時間効果があります。

馬ふん堆肥(動物性堆肥)

馬も草食動物なので牛ふん堆肥と同様に使えます。

豚ぷん堆肥(動物性堆肥)

豚糞は牛糞ほど繊維質ではありませんが、肥料分が多く含まれています。牛ふん堆肥と鶏ふん堆肥の中間的な役割を果たしています。

鶏ふん堆肥・発酵鶏糞(動物性堆肥)

鶏ふんは三大要素の窒素・リン酸・カリの他にカルシウムなどの栄養素を多く含んでいます。肥料効果が高く即効性もあるため、化成肥料と同様に使うことができます。ただし、土をふかふかにする効果はありません。

堆肥の使い方

植物性堆肥を使う場合は、1平米あたり2~3kgを土に混ぜます。 牛糞堆肥と馬糞堆肥は1平米あたり1kg、豚糞堆肥は1平米あたり500g、鶏糞堆肥は1平米あたり200gくらいを目安に与えます。

しかし堆肥は肥料分が安定していないので使う堆肥や育てる野菜によって異なります。 使う時期は作付け前の2週間前です。石灰資材で土の酸度調整をしてから2週間後に堆肥と土を混ぜ合わせます。

効果は1年程度しか持続しないため、毎年堆肥を混ぜる必要があります。

堆肥を使う際の注意点

使いすぎない

鶏ふん堆肥などの肥料分が高い堆肥は使いすぎに注意しましょう。肥料焼けを起こして、枯れてしまう場合があります。

植物性堆肥も使いすぎてしまうと、土がふかふかになりすぎて株が不安定になってしまいます。適度な量を使うように心がけましょう。

完熟していない堆肥は使わない

発酵が未熟な堆肥は、野菜に悪影響を及ぼします。完熟していないと病原菌が生き残っていたり、発酵して熱が発生したりします。完熟したときの目安は、匂いが少なく、サラサラしていることです。

完熟していない場合は、土と混ぜたあと3か月くらい植物を育てないか、土の上に敷いて使うと良いでしょう。

まとめ

今回は、堆肥の効果と種類と特徴と使い方と注意点について紹介してきました。

堆肥は、化成肥料と違って、土づくりの効果もあるため、積極的に使いたい資材です。 しかし、成分が安定していないのが欠点です。

初心者のうちは、化成肥料と併用して使うと良いでしょう。

堆肥にはたくさんの種類がありますが、始めのうちは牛ふん堆肥がおすすめです。 牛ふん堆肥で土づくりをしながら、化成肥料で栄養分を調整しましょう。