お粥から始まった離乳食もどんどんと段階が進み、食べられる食材も増えて、食事の形態も大人に近くなる1歳児の離乳食。
でも、その頃になって急に前まで食べていたものを食べなくなったり、遊んでばかりで食べようとしなくなったり…そんな話はよく耳にします。
我が家も例外ではなく、興味が他にうつり集中力が続かない時期がありました。
逆に、パクパクなんでも食べてくれるよ!という人の方が少ないかもしれません。
この時期は本当にママを悩ませる時期です。
この頃は味覚の変化や好奇心の芽生えといった変化の多い時期です。
子どもの成長とともに、今まで食べていたものを食べなくなることは自然なことなのです。
そんなママのために食べてくれることの多い離乳食や離乳食を食べてくれない理由。
そんな時の対処法などをご紹介します。
食べてくれやすい離乳食
なかなか食べてくれない離乳食。
でも、そんな時に「これなら必ず食べてくれる!」というテッパンのものがあると安心ですよね。
そんな人気のメニューをいくつか紹介していきたいと思います。
うちの子はトマトがスゴク好きみたいで
2歳を過ぎた今でもめっちゃ食べるww
◆ 煮込みうどん
野菜や玉子、お肉と一緒にお出汁のスープで煮込んだうどん。
麺類は子どもたちが大好きな食材のひとつですね。
これは我が家でももちろん、他のママ友とお話をしても人気のメニューです。
お肉やお出汁がキライな子は茹でただけのうどんもおすすめです!
◆ ハンバーグ
苦手な野菜も細かく刻んで一緒に丸めます。
手づかみできるように、ソースで煮込んだものではなく
ハンバーグ自体に味をつけておくのがおすすめです!
挽き肉料理はお肉の旨味もありますし、柔らかくて子どもの食べやすい食材のひとつです。
◆ カレー
子どもの大好物の定番!
薄味のものが良ければ離乳食用のカレールーも売っています。
カレーは子どもだけでなく、大人にも人気のメニューなのでテッパン間違いなしです。
変わった具材よりも定番の玉ねぎ、人参、ジャガイモ、豚肉がおすすめです。
他にも納豆やなめこなども1歳児には人気の食材です。
ぬめりやねばりがあるものはのど越しや良いため、子どもは食べやすいみたいです。
味の他にも舌触りや食感などで食べやすいものが食べやすいみたいですね。
◆ 食パン&ジャム
これは別の記事でも紹介しましたが、意外にパンを食べる子は多いみたいです。
パンやジャムは糖質など気にしなければならない所もあるため、注意が必要ですが、手づかみで食べられるという楽しさがあるので、子どもは喜んで食べてくれます。
我が家でも大活躍のパンとジャムはママ友界隈でも食べてくれる子が多いです。
パンやジャム選びの詳細を知りたい方は下記の記事を読んでみて下さい。
今回紹介したものでも、アレルギーがある場合は
絶対にあげちゃダメだからね!
離乳食を食べない理由って…
なぜ1歳児は離乳食を食べてくれなくなるのでしょう?
一言でいうなら【 子どもが成長した 】からです!
理由はいくつかあります。
- 味覚が変化し、好みが変わってきた
- ただ空腹を満たすだけの食事ではなくなった
- お腹が空いていない
- 体調が良くない
- 親である私たちに余裕がない
この頃から感じる味に変化が起き、食べる事に楽しみを求めるようになってきます。
理由その① 味覚の変化
『味覚の変化』についてですが、実は赤ちゃんは生後3ヶ月までに味を敏感に感じ取る器官『味蕾(みらい)』の成長がピークを迎えます。
この頃がいちばん味に敏感になる年齢です。
その後、生後5カ月を境に細胞の数はそのままに、味覚だけが鈍くなっていきます。
そして成長と共に様々な味を楽しむことが出来るようになるのです。
今までは苦すぎたり、甘すぎたものの刺激が和らぎ、風味などとして楽しめるようになるのです。
それが食の好みへとつながっていきます。
ですから、離乳食を食べないという事は、今までとは違った味に感じている可能性が高いです。
子どもが成長している証拠だね♬
例えば、つい最近まで大根が大好きでよく食べていたとします。
でもそれが急に食べなくなったとしたら、それは今まで感じることができた大根の甘味などが感じにくくなり、苦みを強く感じ取っていることが考えられます。
味覚の変化は誰にでもある事なので、食べないことを心配しすぎなくても大丈夫です。
理由その② 食事は空腹を満たすだけのものではなくなった
今までは「お腹がすいた」→「食べる」だけだったものが段々と・・・
「このスプーンは投げるとどうなるんだろう?」
「手でつぶすとどうなるんだろう?」
「面白そうだからご飯をこねくり回してみよう!」
と色々な思いが子どもの中に生まれてくるようになるのです。
両方とも成長した証ではあるのですが、しっかりと栄養をとって食べて欲しいママにとっては喜んでばかりもいられないことですよね。
ごはんが食べるものではなく、興味の対象となる事が食べないくなる原因の一つでもあります。
おもちゃのような感覚なのよね💦
理由その③ お腹が空いていない
実は赤ちゃんの頃って満腹中枢が未完成なんです。
それにより、生後数か月の頃はあげれば食べたと思います。
でも吐き戻したりもしますが…
しかし1歳頃になると満腹中枢が完成し、「お腹が減っていない・お腹がいっぱい」という事が、赤ちゃん自身で認識できるようになります。
そうすると無理に食べさせ様にも、お腹が減っていないため食べてくれません。
理由その④ 体調が良くない
これは子どもでなくても起きますが、体調が悪ければあまり食欲はわきませんよね?
赤ちゃんも同じで、体調が悪ければ食事もすすまないです。
そんな時は親である私たちがしっかりと子どもの様子を見ておかなければなりません。
おかしいなと感じたら病院へ連れていきましょう。
理由その⑤ 親である私たちに余裕がない
子どもは敏感です。
親である私たちがピリピリしていると感じ取ります。
そんな時はごはんを食べようとしてくれません。
これはママ友や私の経験上間違いないです。
大体は仕事やお出かけの前の時間のない時や、夫婦間でのゴタゴタがある時は食事をしてくれないとことが多いです。
食事は楽しく食べられる環境を常に意識しなければなりません。
親の時間は子どもには関係ないのです。
子どものごはんがすすまない時は、思い切って用事をずらすか、出先にご飯を持っていくのがいいでしょう。
我が家では出先の車の中で食べさせることが
時々あったよ💦
母乳の子は離乳食を食べない事が多い?
また、保育士としての経験を持つママがお話してくれたのですが
母乳を飲んでいる子はあまり食事をとらないのよね。
それは何か理由があるの?
食間に母乳を飲むからなのか、
情緒的なものか分からないけど、結構多いのよ
とのこと。
離乳食を全く食べてくれないので、クラスの担任間で悩み、色々試してみたものの全く効果なし。
それが、断乳をした途端、嘘のようにバクバク食べ始める…そういった事がよくあるそうです。
私も調べてみたところ、母乳で育った子はドロドロの離乳食はあまり好きではない傾向にあるようです。
ドロドロの離乳食よりは半固形位(離乳食の後期・完了期)のしっかりしたごはん等の方が食べるそうです。
これには原因があり、母乳を吸うためにはアゴの力が必要であるため、緩めの離乳食よりしっかり噛み応えのある離乳食の方を好むためです。
母乳育児で離乳食を食べないお子さんのママは、今の離乳食を少し固めにしてみると食べてくれるかもしれません。
食べない時の対処法
では、離乳食を食べない時にはどのように対処したらいいのでしょうか?
いくつかおすすめの対処法はありますがまずは楽しく食事できる雰囲気を大切にしてくださいね。
楽しく食事をする事って本当に大事なんだよ!
子どもが食べてくれないとどうしてもママの方はイライラとしてしまいます。
ですが、そのイライラを出してしまうと食卓の嫌な雰囲気を子どもが感じ取り
「食事」=「嫌なもの」となって余計に食べなくなってしまいます。
食事を楽しくするための工夫をいくつかご紹介します。
◆ 食器やスプーンなどの道具を変えてみる
子どもの食への意欲って結構気分次第なことも多いです。
お皿を可愛い紙皿に変えてみたり、
はたまた大人と同じものにしてみたり…
そんなことで意外と気分を変えて食べてくれることもあるんですよ。
我が家では車のカタチをした食器や
乗り物が書いてあるスタイを使ったら絶叫して喜んだよ♬
◆ 目の前で大皿から取り分けてみる
自分のお皿の物は食べたがらないのに、親のお皿にある同じものを食べたがる…
なんてこともよくあります。
子どもの離乳食を大人と同じ大皿にのせておいて、そこから取り分ける振りをすると喜んで食べることもあります!
ぜひ試してみてください。
◆ 子どものタイミングに合わせて食べてみる
これはなかなかいつもしてあげる…というわけにはいかないのですが、子どもが食べたいと思えるタイミングに合わせてあげるとすんなり食べ始めることがあります。
例えば、おもちゃで夢中になっている時や大好きなテレビを見ている。
そんな時に途中で中断してご飯を食べる、というのは小さな子どもにとってはなかなかハードルが高いもの。
もし時間に余裕があるならば遊びに区切りがつくまで、テレビが終わるまで、少し待ってあげるとその気になって食事にスムーズに入れることがあります。
◆ 食材の大きさや食感を変える
先程、おすすめの離乳食の時に食感や舌触りで好んで食べることがある、とお伝えしました。
子どもって口に入った時の最初の印象で好き嫌いを決めてしまいます。
苦手な物は細かく刻んでみたり、とろみをつけてみたり、納豆など口進みが良いものと混ぜてみたりすると良いです。
他にもその子一人一人に合った対処法がたくさんあるとは思いますが、もしお困りの方がいましたらこれらの対処法をまず試してみてくださいね。
一度口にいれて、
ベーって出されるとツライ(泣)
食べないと栄養が心配
離乳食を食べて欲しい一番の理由は栄養が心配だからですよね。
我が子の健康を願うからこそのママたちの悩みです。
1歳前後の時期はまだまだ食べムラがありますし、そこまで1食1食の栄養を意識しなくても大丈夫です。
長い目で気楽にみていきましょう。
1歳児に必要な栄養はまず炭水化物です。
ご飯やパン、麺類ですね。
これらは体を動かすエネルギー源となります。
2つめは野菜や果物などのビタミン。
体の調子を整えてくれます。
3つ目は肉・魚・大豆・卵・乳製品などのタンパク質。
体をつくるもとになります。
これらをバランスよく取り入れて少しずつでも食べていけたら良いですね。
また、食事の栄養は1日あたりの摂取量で見るのではなく1週間あたりで見ていくと良いそうです。
そのことを踏まえて、あまり食べないからとキリキリせずに柔軟に考えていってくださいね。
ただ、食べないからといって食事を切り上げて大好きなお菓子や果物、ミルクをあげる、と言ったことはやめておきましょう!
もちろん時々のことならば良いですが、あまりに頻繁にそういったことをしない方が良いです。
子どもって意外と賢くてよく覚えています。
どうせ食べなくてもあれがもらえるから、と考え余計に食べなくなります。
さらにはそのお菓子やミルクを求めて泣く、なんていったこともあります。
これでは本末転倒ですよね。
そういった切札は「時々」に留めることをおすすめします。
また栄養をしっかりカバーできる様に、少量でも栄養がバランスよく取れる『子ども用の野菜ジュース』なども合わせて試してみるのがいいでしょう。
無理やり食べさせるのはNG
食べなくて心配…と言っても
無理やりに食べさせるのは絶対にいけません!
怒ったママに無理やりに食べさせられると嫌な記憶だけが残ってしまいます。
その記憶は食事と結びつき、食事自体が嫌なものになってしまいかねません。
また、無理に口に入れたとしてもすぐに吐き出してしまいますし、それでは結局栄養を摂取できませんよね。
無理やりに食べさせられて泣きながら食べることで、喉につまらせたり別の器官に入ってしまったり、命への危険すら出てきてしまいます。
無理やり食べさせることは百害あって一利なし、なのです。
自分も振り返ると、保育園で食べるまで残されたのが原因で
『らっきょ』がいまだに食べられません。
食べない子との上手な付き合い方
食べることが好き・嫌い・好き嫌いがたくさんある、それらも個性の一つです。
いくら栄養バランス良く食べて欲しいとあなたが願っても、どうしようもないこともあります。
いくらママが工夫して頑張っても、食べない子は本当に食べません。
そんな時はあまり思い詰めず、いつかは食べるだろう…とドンと構えていて下さいね。
人間は命を守る本能がありますから、しっかりと成長できる程度に子どもながらに自分で栄養は摂取しますから。
私の甥っ子は1歳頃から食べるのが大嫌いでした。
一緒に食事をしても、うどんをいやいや3口くらい口に入れられて食事終了…。
それでも1年生になった今は背も高く、勉強もよくできる子になりました。
あんなに食べるのが嫌だったのに、カレーやお寿司をバクバク食べています!!
多少食べなくても、子どもっておやつやら飲み物やらから栄養を補っていますし食の好みも変わって食べる量も変わってきます。
1歳頃にあまり食べなかったからといって栄養失調になった子も聞いたことがありません。
また、離乳食もあまり頑張りすぎるとママが疲れてしまいますからたまにはレトルトに頼ったり、スーパーのお惣菜で楽しても大丈夫ですよ。
意外とそういったものの方が子どももよく食べて、「私があんなに頑張って作っても ほとんど食べなかったのに〜」なんて嬉しいような悲しいような複雑な気持ちになったりもしますが…。
とにかく、食べないからとあまり心配しすぎず、まずは穏やかな気持ちで食事を楽しんでいってください。
ママがイライラしていると子どもも不安になってしまいますからね。
最初は頑張って離乳食作ってたけど
全然食べなかったなー…レトルトの方が好きみたい(泣)
一歳児が離乳食を食べない!まとめ
1歳児で離乳食を食べない子は多いです。
でも、それは成長の過程のひとつです。
人生の長い中で見ればほんの一瞬。
さらに成長していくと共に段々と食べるようになっていきます。
食べなくて心配なのはママの愛情あってこそですが、あまり心配しすぎないで下さいね。
まずは「食事って楽しいんだ!」ということを、可愛い我が子の心や記憶に残してあげるようにして下さい。
その心に刻まれたあたたく楽しい記憶は きっと一生ものになりますよ!