『魔の二歳児』という言葉をご存知ですか?
アメリカでは、『Terrible Two』とも呼ばれています。
子供の成長の度合いは個人差がありますが、大体1歳半〜2歳半くらいの時に初めての反抗期が始まります。それが『魔の二歳児』と呼ばれる所以です。
それまでは、大人しかった子供でもなんでも『イヤ!イヤ!』となる場合もあります。
しかし、これは、いたって普通のことなのです。
別名 イヤイヤ期なんて言ったりします。
この時期に謝らなくなったり、なんでもイヤイヤ言うのは、わがままや駄々をこねている場合と、自我が目覚めて意思がハッキリ出ている2種類があるのです。
そんな時、私たち親はどうしたらいいのかご紹介していきます。
ごめんなさいを強要してはダメな理由

意外な事に、この時期に『ごめんなさい』を強要するのは良くないです。
折角、自我が目覚めて、精神的に自立をしようとしているので、親の意見を強要してはいけません。
何でも一人でやってみたいと思うこの時期には、色々と失敗をするかもしれません。
しかし、ここは暖かい目で見守る必要があります。
危ないことをしたらもちろん怒る必要はあります。
しかし、子供には子供なりの考えで行動した可能性もあります。
ですから、素直に『ごめんなさい』が言え無いのかもしれません。
頭ではわかっているのに悔しくて言えないのです。

我が家でも目を合わさなかったり、
聞こえないフリをしたりしてたわ。
こういう時は、強要しても良いことが無いのです。
『ごめんなさい』を言う、言わないに焦点を当てるのではなく、良いこと、悪いことの判断がわかるようになれれば良いのです。
その時に『ごめんさい』が素直に言えなくても悪いことと理解していれば良いのです。
大切なのは子どもに歩み寄ること

この時期、突拍子もないことをしてしまうかもしれません。
しかし、頭ごなしに叱るのではなく、よく子供の話を聞いてください。
もしかしたら、家族のために子供なりに考えてやったのかもしれません。
お手伝いがしたかっただけのかもしれません。
とりあえず、その行動の理由を聞いてあげてください。
まず一度、子供の気持ちを受け止めてあげると良いです。
具体的には、『そうだね、そうだよね』と言うような子供の意見に一度、賛成するのです。
その後に、もしいけないことをしていたら『気持ちはわかったよ、でも。。。』と言う感じで親側の意見を優しく諭す(さと)様に伝えます。
また、お父さんに叱られた場合、お母さんは、『十分わかったよね、もうしないよね』と言う様な感じで子供側に立ち、サポートしてあげるのも良い方法です。
この時期にお父さんもお母さんも自分の味方になってくれないと思うと子供は行き詰まります。
そして次第に気持ちを話してくれなくなるからです。
常にどちらか一方だけでも理解してくれると言う安心感を与えてあげることが一番大切なのです。
そもそもなぜ謝りたくないのか?

謝りたくないのには、きっと子供なりの理由があります。
悔しい、悲しい、認めたくない、色々な感情があるかもしれません。
まだ小さくて自分の感情を言葉で表すのも難しいですし、説明もできない様な感情の場合もあります。
ですから、全て言語化して説明するよりは、態度や表情で伝えることを少しずつ学んでいくといいかもしれません。
自分の気持ちを言葉で表現できないのは、大人でももどかしいです。
ですから、謝りたくない時は、『あ、そう、いいよ』と言う感じの雰囲気を出してさっぱりとしておきます。
そう言う態度にしておくと、子供と喧嘩になりませんし、後から子供の方から自発的に謝ることができます。
その様なスペースを与えてあげることは非常に有効です。
謝らない!そんな時の正しい対処法

どうしても子供が謝らない時は、親の方が意固地になって謝らせるのはかえって逆効果です。
態度で示しているのならば、謝らなくても良いよ!と言う逃げ道を作ってあげるのも非常に大切です。
その場ですぐに謝ることができなくても、時間差で謝ることができた場合は、大げさに褒めてあげてください。
その様な成功体験が子供には大事です。
この時期に後からでも謝ることが出来れば大成功ですし、謝ることができなくても態度で示していれば、そのサインを見逃さない様にしてあげてください。
自立を促しつつ、良いことと悪いことの分別がつけば良い時期ですから謝るか謝らないかには焦点を当てなくて良いのです。
当たり前ですが、親の方が言葉のボキャブラリーも多いですし、言葉攻めすると子供は太刀打ちできません。
そうならない様に、子供の気持ちを尊重して謝らなくても怒らない様にしてあげてください。
謝らないわが子にイラっとしたら

親だって初めての子育てだとまだまだ慣れないことの連続ですよね。
自分の子は目に入れても痛くないほど可愛いとは言いますが、それでもイラッとしてしまうこともありますよね。
その様な場合は、子供にあたる前に、自分で深呼吸をして心を整えてください。
一呼吸おくだけでも、イラッとした気持ちが収まる場合もあります。
また、『魔の二歳児』は、永遠には続かないと言うことも常に自分の心に言い聞かせてください。
『今だけ』と思えれば、そこまでイライラする必要はないです。
自分の気持ちや考えを子供に押し付けてコントロールしようとするとイライラしてしまいます。
小さくても子供は一人の立派な人間です。子供という考えよりは、小さな人間という感覚をつけておくと、自然に子供の意見も尊重できるかもしれません。

私の場合は怒鳴らないようにしたかったので、イラっとした時はその場でジャンプをします。ジャンプしてると力めないので怒らずに済むみたい…なんかヤバイ人だ私。
ウチの2歳児は謝らないのまとめ
2歳になると興味の対象が一気に広がります。
それにより、何でもやってみたい、自分で考えて行動したいと思う時期なんです。
自分で考えた結果が上手くいかないといった、理想の自分と本来の自分のギャップに自分自身で、もどかしさを感じているのかもしれませんね。
だから素直に謝れないことものあるのでしょう。
2歳児が謝らない事は、いたって普通の事だと認識しておくだけでも、気持ちにゆとりが出来るはずです。
- 2歳児は謝らないのは普通
- 2歳児なりの考えがあるため、ごめんなさいは強要しない
- まず子どもの意見を聞いてあげる
- どうしてもイラっとしたら少し間をあける
このあたりのポイントをしっかりと抑え、子どもの成長を実感しながら、素敵な子育てライフを送ってもらいたいです。