今は環境問題が世界的に大きな話題になっていますよね。
私たちの地球をより良くするためにも、
日頃から環境問題には取り組んでいかなくてはなりません。
私たちが生活していく上でどうしても出てしまうのが生活排水です。
場所によってはこの生活排水は浄化槽に流れていきます。
この浄化槽ですが、使ってはいけない洗剤や仕組みはどうなっているのでしょうか?
浄化槽に流してはいけないものとは?
浄化槽ですが、私たちの生活排水が流れていき処理をされてます。
しかし、その際浄化槽に流してはいけないもの、避けたいものがあります。
それらのものとしては以下のものが挙げられます。
固形物
キッチンで料理をしていると、野菜のクズや食べ残しで固形物が出てしまいますよね。
これらのゴミは小さいものですと、そのまま流してしまう人もいるでしょう。
実はこれはNGです。
小さいゴミでも溜まると水道が詰まってしまう恐れがあるほか、浄化槽でもうまく処理をすることができません。
なのでキッチンの流しでは排水口にネットなどをつけて、固形物を取り除くようにしましょう。
この排水口用のネットは、100円ショップでも売っています。
筆者の家庭でも100円ショップで買った排水口用ネットを使っていますが、
排水口も詰まらないし、匂いも発生しないので浄化槽以外にも便利です。
油
浄化槽の処理の中でも、天敵なのが油となっています。
油は浄化槽で処理がしにくく、環境破壊の原因にもなっています。
なので油を使ったら、そのまま流しに捨てるのは避けるようにしましょう。
調理で使った油はしっかりとキッチンペーパーで拭き取るか、しっかり固めるなどして処理をするようにしてください。
中性ではない洗剤
洗濯をして使った排水は、そのまま浄化槽に流れていきます。
これ自体はしょうがないのですが、洗剤が極度にアルカリ性などの場合は、浄化槽で処理をすることができません。
できるだけ中性の洗剤を使用して下さい。
メーカーが指定する用法容量を守った上で、使うようにしてくださいね。
ペットの排泄物
トイレの排水も、普通に使う分には問題はありません。
しかし、トイレを洗う際の洗剤などもできるだけ中性のものを使いましょう。
またペットの排泄物もNGです。
浄化槽で処理ができない可能性があります。
特にウサギの排泄物の場合、浄化槽での菌や微生物を殺菌してしまう可能性があり、
浄化槽自体が機能しなくなる恐れがあります。
このように浄化槽に流してはいけないものはいくつかありますので、
注意をするようにしてくださいね。
浄化槽の仕組み
浄化槽ですがどのような仕組みになっているのでしょうか?
続いて、浄化槽の仕組みについても紹介をしていきます。
浄化槽は全ての家に設置をされているわけではありません。
公共の下水道で管理されている場所では、生活排水はそのまま下水を通って下水処理施設にいきます。
ですから浄化槽がある地域は、そのような公共の下水道が完備されていない場所になります。
浄化槽の仕組みとしては言わば家庭用の汚水浄化コンテナです。
浄化槽を使うことによって、生活汚水全般を集めて、濾過をしていきます。
その中で、微生物がいる層などで生活汚水は分解をされていき、
最終的には綺麗に処理をされて自然に変えるということになっています。
浄化槽ですが、設置や管理については法律でも定められており、しっかりとした規格の上で運用をされています。
公共の下水が完備されていない場所でも自然を守るためには、浄化槽は欠かせない装置であり、正しく使うことが大切になっています。
浄化槽で使ってはいけない洗剤とは?
浄化槽ですが使ってはいけない洗剤についても解説をしていきます。
浄化槽を使う際には基本的には上記の通り中性の洗剤や、弱酸性、弱アルカリ性のものを使えば問題はありません。
ただ、極度に酸性やアルカリ性によっているものは、浄化槽で処理がしきれないことがあるので使わないようにしましょう。
加えて、洗剤の中でも塩素が使われているものも浄化槽では処理できないこともあります。
基本的には市販の洗剤を使えば問題はありません。
もし浄化槽で使えない洗剤の場合は、そのことはパッケージの裏などにも書かれています。
気になる場合には、成分やパッケージの裏などを確かめた上で洗剤を選ぶようにしてくださいね。
浄化槽をほったらかしだとどうなる?
浄化槽ですと、家にある場合ほったらかしだとどうなるのでしょうか?
結論から言えば、匂いが出るだけでなく刑罰が下されることがあります。
まず浄化槽ですが、ほったらかしにしていると生活汚水が十分に処理ができなくなってきます。
そうなると匂いも発生をしてきて、大変なことになるので注意をしましょう。
そして浄化槽においては上記のように法律でしっかり定められています。
浄化槽に関する法律である浄化槽法では、浄化槽のメンテナンスは1年に1回義務付けられています。
加えて、汚水や泥の引き抜きや消毒剤の補充なども、4ヶ月に1回以上行うことが義務付けられておりほったらかしにはできなくなっています。
もしこれらを守らないと6ヶ月以下の懲役や、100万円以下の罰金が科せられることもあります。
浄化槽をほったらかしして良いことなんて一つもないので、取り付けるならその後もしっかり管理をするようにしてくださいね。
浄化槽の点検費用の相場
浄化槽の点検やメンテナンスは義務づけられているますが、点検費用の相場はどうなっているのでしょうか?
まず浄化槽の点検メンテナンスは専門の業者に依頼をします。
その際、一般的な家庭用のサイズである浄化槽の場合、月に1回の点検費用としては大体5000円ほどが多いです。
そして義務付けられている1年に1回の清掃点検では、大体3万円から5万円ほどのお値段がします。
少々きつい出費にはなりますが、こればかりはしょうがないので、浄化槽を設置したら必ず点検は行うようにしましょう。
浄化槽に流してはいけないものまとめ!まとめ
浄化槽ですが、流してはいけないものとしては、
小さなゴミや油、中性でない洗剤やペットの排泄物などが挙げられます。
これらは浄化槽で処理ができなく環境破壊につながる恐れがあります。
浄化槽は家庭内の汚水処理コンテナです。
浄化槽を設置をすると管理や点検は法律で定められており、
これらを守らないと刑罰が下りますので注意しましょう。
浄化槽の点検やメンテナンスにはお金もそれなりにかかりますが、これは仕方がないです。
もし浄化槽を設置するのなら法令を遵守し、 環境にもしっかり配慮して使うようにしてくださいね。