秋桜と書いて2種類の読み方があります。
一つ目は「コスモス」もう一つは「あきざくら」と読むそうです。
実は私…最近まで知りませんでした。(汗)
私は「コスモス」と読んでいました。
どうして「コスモス」を秋桜って書くのか?疑問に思ったこともありませんでした。
どうして読み方が2種類あるのか?その辺りを深堀したいと思います。
秋桜の読み方

秋桜の読み方は?
コスモスは和名を「秋桜(あきざくら)」といいます。
いかにも日本らしいという名ですが、明治のはじめに“渡来”した外来種です。
簡単に栽培ができ、その上丈夫で手間もかからないということで、明治の末には全国的に広まったみたいです。
原産地はメキシコで、栄養分が少ない乾燥した土地を好むので、水やりや施肥をする必要がなく園芸初心者にもおすすめの花です。
在来種は白とピンクと赤の3種類でしたが、今は品種改良で、黄色やオレンジ、黒(チョコレート色)と、さまざまな種類のコスモスが登場しています。
夏の早咲きや秋の遅咲きなど咲く時期もいろいろで、「秋桜」の名の通り、秋の季語になってます。
花言葉は「調和」「謙虚」「美麗」です。これは群生が似合う花によく合った花言葉です。
「コスモス」というと、花のほかに、宇宙を表すときにも「コスモス」という言葉は使います。
花と宇宙、どこにつながりがあるのでしょうか?
ウィキペディアで調べてみました。
コスモス(cosmos)とは、一般的に、宇宙を秩序ある、調和のとれたシステムとみなす宇宙観である。「秩序、整列」を意味するギリシア語のκόσμοςという言葉に由来し、カオスと対をなす概念である。現代英語では、Universeの類義語として使われ、ロシア語では単に「宇宙」を意味している。
引用元-Wikipedia

花言葉にも” 調和 “ってあるから、やっぱり関係あったんだね!
秋桜をコスモスと読むようになった?

そもそもなぜ?
「秋桜」と書いて「あきざくら」と読んでいた物を、いつから「コスモス」と読むようになったのでしょう?
昭和52年、山口百恵が歌った「秋桜」という曲があります。
この歌の大ヒットに伴い「コスモス」と読むようになったと言うわけです。
この歌は作詞作曲がさだまさしで、曲の題名「秋桜」を「コスモス」と読ませ、歌詞も「秋桜」と書いて「コスモス」と読ませました。嫁ぐ娘が母を思う気持ちを歌ったものです。
この曲が世に出る前は、コスモスのことを和名のあきざくらと呼ぶのが一般的でした。
当時の歌謡曲は、キーワードの漢字を違う読み方で読ませるのが流行っていました。
有名なのは「本気」で「マジ」、「恋敵」で「ライバル」、「運命」で「さだめ」などです。
無理矢理感が感じられるこの3つに比べ、「秋桜」と書いて「コスモス」は図鑑にも取り入れられ、難解漢字としても表されます。
今では「秋桜」は何の疑問もなく「コスモス」とほとんどの人が読むのではないでしょうか。
今では歌の世界から抜け出し、ほぼ一般化してしまいました。

意外なことがキッカケで読み方って変わるんだね!私の世代は本気=マジは一般的だなと思った。恋敵=ライバルはちょっと古い感じするけど。
コスモスの語源は?

意外な事に
コスモスの語源は、ギリシャ語で「秩序」「美しい」「調和」などを意味する「Kosmos, Cosmos」という言葉が由来です。
このことから、星がきれいにそろう宇宙を統一された調和のとれたシステムと表現するときに、cosmosと呼び、花びらが整然と並ぶこの花もcosmosと呼ぶようになったと言われています。
「カオス(混沌)」の対義語であるといえば、わかるかもしれません。
宇宙は「コスモス」のほか、「スペース」、「ユニバース」ともよばれ、「スペース」は、空間としての宇宙を表し、「ユニバース」は、観測できるすべてのものを含めた宇宙を表します。
「コスモス」といういい方は、思想や哲学といったニュアンスが含まれ、密集して咲いているコスモスが、同じ時期に、似たくらいの高さで、整然と咲く様子はがまるで秩序だった宇宙のシステムのように見えるからでしょうか。

やっぱり宇宙と関係があったんだね!
結局どっちが正しい?

どっちがいいの?
昭和の時代は、秋桜と書いて本来は和名である「あきざくら」と読んでいました。
コスモスは、開花時期の秋に桜に似た花弁を持ち、ピンクの花を咲かせることから名付けられたといわれています。
しかし今は、秋桜と書いてほとんどの人が「コスモス」と読むと思います。
ヒット曲が始まりとはいえ、ここまで日本人の心に秋桜=コスモスと定着し、図鑑や難解漢字として表されるようになりました。
秋桜と書いて「あきざくら」「コスモス」どちらも正しいです。
今やほとんどの人が秋桜は「コスモス」と読むと認識していますので間違いではありません。
「あきざくら」はコスモスの和名としての読み方と覚えておけばいいでしょう。
秋桜(コスモス)の名所
そんな読み方が2種類ある秋桜(コスモス)ですが、日本各地に名所といわれる場所があります。
近くに行った際は、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
北海道
太陽の丘えんがる公園
〒099-0400 北海道紋別郡遠軽町
【 電話 】
0158-42-4819
北海道紋別郡遠軽町の太陽の丘えんがる公園
公園内の虹のひろばは10ヘクタールの広大な敷地に1000万本のコスモスが咲く、日本最大級のコスモス園です。
関東
国営昭和記念公園
〒190-0014 東京都立川市緑町3173
【 電話 】
042-528-1751
東京都立川市の国営昭和記念公園は約550万本ものコスモスが咲いています。
毎年9月中旬から10月末にかけて「コスモスまつり」が開かれます。
吹上コスモス畑
〒369-0135 埼玉県鴻巣市明用636
【 電話 】
048-541-1321
埼玉県鴻巣市の荒川河川敷にある吹上コスモス畑
首都圏最大級の規模を誇り約1000万本のコスモスが見れます。
見頃の時期に「コスモスフェスティバル」が開催されます。
国営ひたち海浜公園
〒312-0012 茨城県ひたちなか市馬渡 字大沼605-4
【 電話 】
029-265-9001
茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園
「みはらしの丘」の約280万本コスモスと「大草原フラワーガーデン」のエリアでいろいろな品種のコスモスを見ることができます。
中部
黒姫高原コスモス園
〒389-1303 長野県上水内郡信濃町野尻3807
【 電話 】
026-255-3171
長野県北部の黒姫山麓に広がる黒姫高原コスモス園
約50品種の色とりどりのコスモスが一望でき、その光景は圧巻です。
宮ノ下コスモス公苑
〒910-3113 福井県福井市江上町37−7
【 電話 】
0776-59-1150
福井県福井市江上町・御所垣内町
東京ドーム10個分の敷地に約1億本ものコスモスが咲き誇る巨大コスモス畑。
見頃時期には福井コスモスまつりが開催されます。
土日祝は花トラ車も運行します。
関西
野田町コスモス畑
〒523-0002 滋賀県近江八幡市野田町
滋賀県近江八幡市野田町の野田町コスモス畑。
約200万本ものコスモスの花が咲きます。
夢コスモス園
〒621-0014 京都府亀岡市吉川町穴川野水
【 電話 】
0771-55-9111
京都府亀岡市の夢コスモス園
約800万本のコスモスが咲く、関西有数のコスモス畑です。
九州
三光コスモス園
〒871-0105 大分県中津市三光
【 電話 】
0979-43-2050
大分県中津市三光
八面山の裾野に広がる約16haのコスモス畑には、約2,800万本のコスモスが咲き、見渡す限りのコスモスはまさに絶景。
花の駅 生駒高原
〒886-0005 宮崎県小林市南西方8565
【 電話 】
0984-27-1919
宮崎県小林市南西方生駒高原
霧島山の麓に広がる広大な高原で、秋になると100万本以上のコスモスが咲き乱れ、見渡す限りコスモスで埋めつくされ感動のひとこと。
秋桜の読み方知ってますか?まとめ
秋桜「コスモス」について調べた結果、元々秋桜は「あきざくら」と読み、昭和52年の「秋桜」のヒットにより「コスモス」と言う読み方が定着したとはちょっと驚きでした。
意外と最近だなと感じました。
それに元々外来種というのもピンと来ませんでした。
コスモスは今ではピンクだけにとどまらず白、濃赤に加えて黄やオレンジ色など様々な色が登場し年々カラフルになってきています。
近くのコスモスの名所でのんびりとコスモス鑑賞はいかがでしょうか。