妊娠中にマグロをあまり食べない方がいいと聞いたことはありませんか?
それは魚に含まれるメチル水銀が赤ちゃんには良くないからです。
それでは原材料がマグロであるツナ缶はどうでしょうか?
結論から言うと、妊娠中にツナ缶を食べても大丈夫です!
厚生労働省のサイトでも、『マグロの中でも、キハダ、ビンナガ、メジマグロ(クロマグロの幼魚)、ツナ缶は通常の摂食で差し支えありませんので、バランス良く摂食してください。』
と記載してあります。
ツナサラダ、ツナサンド、そして、ツナマヨおにぎりといった割とお手軽でシンプルな味付けで食べやすいのがツナ缶の魅力ですよね?
食べやすいし調理がしやすいので、妊娠中の煩わしい時でも食べやすい気がします。
大人は、マグロなどのメチル水銀を含む魚を食べても体の外に排出できますが、胎児である赤ちゃんには、まだその様な機能がないために、体の中に体積されやすいです。
だから魚を食べる時には注意が必要と言われるのです。
今回はその辺りを深堀してツナ缶の安全性をご紹介していきたいと思います。
妊娠中のツナ缶は食べてもOK!
結論から言うと、妊娠中にツナ缶を食べても大丈夫です!
妊娠中は、食が細くなったり、食の好みが変わってしまって色々と大変ですよね。
人によってはツナ缶くらいしか食べられないという場合もあるかもしれません。
また、メチル水銀が含まれるお魚を食べてしまい、生まれてくる赤ちゃんに悪影響を与えるのではないかとすごく不安になりますよね?
水銀の影響で、赤ちゃんの身体や脳に異常をきたすのではないか…
どんどん悪い方向へ考えてしまいがちです。
でも、大丈夫です。安心してください!
ツナ缶が安心な理由
ツナ缶が安心な理由はずばり、ツナ缶に入っている魚の種類です。
後で詳しく説明しますが、ツナ缶に入っている魚は、メチル水銀の含有量が少ないものが多いので、大丈夫なのです。
また、アメリカでは、妊娠中にツナ缶を週に340グラム以下なら食べても大丈夫とされています。
340グラムだとおおよそツナ缶にして5缶くらいですね。
週に5缶も食べる方はあまりいないのかもしれません。
アメリカ人女性の体格と日本人女性の標準の体格が違いますから、日本人女性は、もう少し少なめに考えておけば大丈夫ではないでしょうか。
ツナマヨは食べ過ぎに注意
ツナマヨはどうでしょうか?
ツナ自体はツナ缶と同じで問題ありません。
マヨネーズの主な原料は生卵(卵黄)と酢と油です。
市販品は加熱殺菌されているため、細菌の心配もありません。
気を付けたいのは手作りマヨネーズです。
食中毒の危険性があるので、できれば市販品のマヨネーズを使いましょう。
またツナマヨは、美味しくてついつい食べ過ぎてしまうので、ツナマヨおにぎりなどは糖質(ご飯部分)も多いので注意が必要です。
妊娠中に注意しなきゃいけない『水銀』
妊娠していると、お腹が大きいのでバランスを崩しやすかったりと、些細なことでも神経を使いますよね?
また食べ物にも水銀などの有毒な物質が少しでも入っていたら、お腹の中の小さな赤ちゃんには悪影響なのではないかとか色々細かく悩むものです。
でも、ツナ缶に入っている魚は、主に、ビンナガマグロ、キハダマグロ、そしてカツオとなっています。
マグロはマグロでも、ビンナガマグロとキハダマグロは、水銀の含有量が少ない種類として有名です。
厚生労働省のお墨付きなので安心してツナ缶を食べてください。
ちなみにカツオは、元々マグロよりも水銀の含有量が少ないとされています。
ツナ缶に使われるお魚は残留水銀に注意するべきお魚にはなってないんだって!
水銀を多く含む魚は?
それでは、逆に水銀を多く含む魚はどんな種類があるのでしょうか?
考え方として食物連鎖の上位に行くほど含有量が高い傾向にあります。
一番有名なところではクジラやイルカは水銀が多く含まれています。
特定の地域を除いては、クジラやイルカを身近に食べる文化はないのであまり心配はないと思います。
その他に水銀を多く含むといわれる魚をいくつかご紹介します。
- 金目鯛
- キダイ
- マカジキ
- メカジキ
- クロマグロ(本マグロ)
- ミマミマグロ(インドマグロ)
- メバチマグロ
- ユメカサゴ
- サメ 等
しかし、そこまで頻繁に摂取しなければあまり問題がありません。
うっかり食べてしまっても、週一度食べる程度(80グラムくらい)であれば、問題はなさそうです。
お刺身では1人前、切り身であれば1切れを目安にしてください。
ただし上記の一覧で赤字のお魚は水銀の含有量が高いので、その半分の量までにしてください。
水銀が少ない魚は?
危険なお魚は大体わかったかと思います。
でもお魚にはDHAやカルシウムといった妊婦さんには重要な栄養素も入っているのです。
ではどんなお魚なら食べても大丈夫なのでしょうか?
水銀の少ない魚をご紹介します。
- キハダ
- ビンナガ
- メジマグロ
- サケ
- アジ
- サバ
- イワシ
- サンマ
- タイ
- ブリ
- カツオ 等
上記のお魚は厚生労働省でも『特には注意が必要でないもの』に分類しています。
参考サイトを下記に掲載しておきます。
妊娠中に積極的にとりたい栄養素は?
妊娠中は、二人前食べていたとしても色々な栄養素が不足してしまうと良く言われますよね?
それでは、具体的にどんな栄養素をとっていけばいいのでしょうか?
妊娠中に積極的にとりたい栄養素は、ズバリ6つあります!
- タンパク質
- ビタミンB群
- 葉酸
- 亜鉛
- 鉄分
- カルシウム
タンパク質
一つ目がタンパク質です。
タンパク質は、赤ちゃんの筋肉や血液を作ってくれるものなので、非常に大切です。
赤ちゃんの成長を助ける上で必要不可欠です。
1日に約50グラムはとるようにしましょう。
ビタミンB群
二つ目が、ビタミンB群です。
ビタミンB群は、主に糖質、タンパク質、脂質の代謝を促す役目をしてくれます。
葉酸
三つ目は、葉酸です。
妊娠中といえば、葉酸と言うくらい有名ですよね?
赤ちゃんの成長を助けて、二部脊椎などのリスクを減らしてくれます。
亜鉛
四つ目は、亜鉛です。
亜鉛が不足していると、赤ちゃんが低体重、低身長になってしまうリスクが高まるそうです。
鉄分
五つ目は、鉄分です。
胎盤を通して、赤ちゃんにたくさんの鉄分を供給します。
妊婦のお母さんは、鉄分不足になりやすいのです。
貧血などで思わず、フラッとしてしまう経験はありませんか?
最後に六つ目は、カルシウムです。
赤ちゃんの骨や歯を丈夫に形成するのに不可欠です。
妊娠中に嬉しいツナ缶の栄養素
ツナ缶の中には、ビタミンD3、B6、B 12やタンパク質、そして、魚に多く含まれる、D H A、やE P Aが入っています。
妊娠中に積極的にとりたい栄養素のタンパク質、ビタミンB群が豊富なツナ缶を食べないのは、もったいないですよね!
ツナ缶は、高タンパク質で、低糖質なので妊娠中に食べるにはちょうど良いのです。
水銀の心配もないし、栄養補給のためにも適度にとりたい食材だね!
妊婦さんが食べるならノンオイルツナ缶
妊婦さんに必要栄養素が入ったツナ缶ですが、できれば脂質などは抑えたいですよね!
そんな時は、ノンオイルツナ缶をおすすめします!
またノンオイルの中でも、食塩不使用である『いなばの ライトツナフレーク 食塩無添加オイル無添加』がおすすめです。
原材料のマグロはキハダマグロを使用しており、いなばさん煮出した野菜スープとミネラルウォーターだけで味付けしています。
そして食塩も無添加なので、塩分や脂質を気にせず食べる事もでき、化学調味料不使用なんです。
妊婦におすすめのツナ缶のレシピ
さて、妊娠中にツナ缶を食べても安心な理由が良くわかったと思います。
最後におすめのツナ缶のレシピを書きます。
一番簡単なのは、ツナ缶とセロリを小さく切ったものを混ぜるだけでお手軽ツナサラダになります。
レタスなどの葉物の上にトッピングで乗せてもさっぱりしていて食べやすいです。
またツナ缶とブロッコリーも炒めるだけですぐ一品料理になります。
ツナ缶にクリーミーさを追加するなら、ツナマカロニサラダやツナとキノコのクリームパスタなどもすぐできて美味しいです。
私のおすすめは餃子!
餃子の具にツナを混ぜるだけで、ひき肉なしのヘルシーな餃子も出来ます。
【用意する食材】
- ツナ缶:2缶(80g×2)
- キャベツ:1/2個(600g)
- 玉ねぎ:1/2個
- にんにく:1片
- しょうが:1片
- ごま油、酒、しょうゆ:各大さじ1
- 塩:少々
- 餃子の皮(大判サイズ):約40~50枚
- 片栗粉:適量
- サラダ油、ごま油:適量
- 水…1/2カップ
【作り方】
- キャベツ・玉ねぎをみじん切り
- にんにく・しょうが をすりおろす
- ツナ缶はオイルごと1と混ぜ合わせる
- ごま油・酒・しょうゆ・塩を2と併せ混ぜる
- 4と3を混ぜる
- 餃子の皮で包む
- フライパンにサラダ油をしき焼く(中火)
- 片栗粉と水1/2カップを混ぜる
- 焦げ目がついてきたらを8を入れ蒸す
- 水気が減ってきたらフタを取り強火で一気に水分を飛ばす
- お皿に盛りつけて完成
お好みでポン酢やレモン汁で召し上がって下さい。
フードプロセッサーがあると楽です。
妊娠中にツナ缶を食べちゃった!まとめ
ツナ缶は水銀の量もすくなく、妊婦さんに必要な栄養素が入った食材だったんですね!
私も良く分かっていなかった時はマグロと一緒に考えており、水銀危ないと思っていました。
そんなに恐れなくて良かったんですね(汗)
それではおさらいです。
こんなところでしょうか?
生まれてくる赤ちゃんのために、日々不安なことも多いと思います。
予期しないこともあると思いますが、みんなが通ってきている道なので、赤ちゃんと出会える日まですこしずつ学んでいけば大丈夫です。
すてきなマタニティライフを応援します。
妊娠中にお困りのことがあったら以下に記事も参考にして下さい。