母乳育児ならではのトラブルって、いくつもありますよね。
母乳を飲む際に、赤ちゃんの歯が当たって痛いことありませんか?
くわえ方が浅かったり、姿勢が悪かったりして余計な負荷がかかっている場合もあるかもしれません。
そんな、母乳育児のトラブルを少しでも軽減できるのが「乳頭保護器」です。
でも、使うことで何かデメリットはないのでしょうか?
実は、乳頭保護器には主に3つのデメリットがあります。
- 保護器の辞め時が分からない
- 消毒するのが手間
- 飲むときに空気が入る
今回はこの辺りを深堀しつつ、メリットや仕様などについてまとめました。
乳頭保護器のメリット・デメリット
乳頭保護器のメリット
乳頭保護器のメリットは色々とありますが、代表的なものを3つご紹介します。
- 授乳する時の乳首の痛みを緩和する
- 乳首の形にあまり左右されずに授乳することができる
- 赤ちゃんの乳頭混乱を避けることができる
授乳する時の乳首の痛みを緩和する
こちらは乳頭保護器の最大のメリットだと思います。
特に初めての赤ちゃんの場合、上手く授乳ができなくてストレスになるがあります。
授乳する時間は、赤ちゃんによりますが、平均的に10分~30分くらいかと思います。
その間中、毎回、乳首の痛みに耐えるのは、かなり大変です。
しかも体調が万全ではない産後の体で、寝不足も相まってなので精神的にも辛いです。
ですから、痛みを緩和するためにも、精神的なゆとりを持つためにも、乳頭保護器の使用をおすすめします。
一度使ってみると大分楽になると思いますよ。
乳首の形にあまり左右されずに授乳することができる
あまり知られていないかもしれませんが、女性の乳首にも様々な形があります。
埋没型や扁平型の乳首だと授乳がしづらい様です。
ですから、そういう方は、迷わず乳頭保護器を使用することをおすすめします。
また、乳頭保護器を使っていると乳首が伸びたり、成長してきたりして、乳頭保護器を使わなくても、母乳を飲ませやすくなるケースもあるそうです。
授乳で痛い思いをしているのなら、あまり我慢をせずに乳頭保護器を使用しましょう。
赤ちゃんの乳頭混乱を避けることができる
ミルクと母乳の両方をあげている場合、哺乳瓶の方からしか赤ちゃんが飲まなくなるケースもあります。
これは乳首の形状を、赤ちゃんが認識しているためです。
ミルクだけで育児をしている方でも、哺乳瓶のクチを替えた途端に飲まなくたったというケースもあります。
そういった乳頭混乱を避けるためにも、哺乳瓶の素材に似ているシリコン型の乳頭保護器を使うのはおすすめです。
主なメリットは以上です。続いてデメリットもしっかりとご紹介していきます。
乳頭保護器のデメリット
- 保護器の辞め時が分からない
- 消毒するのが手間
- 飲むときに空気が入る
やめ時がわからなくなる
最初のころは乳頭保護器を使い、授乳に慣れてきたら徐々に使用を止めるのが理想的です。
しかしデメリットとして、いつ頃から保護器を外せばいいのかわからなくなるケースも。
母乳よりも赤ちゃんの吸いつきが良かったり、沢山飲んでくれていると、やめ時がわからなくなります。
長期利用をしないことを前提に、母乳開始時から乳頭保護器を使ってしまうのも一つの方法です。
消毒するのが面倒くさい
当たり前ですが、使用するたびに消毒しないといけませんので、だんだん消毒することが面倒くさくなる方もいるかもしれません。
雑菌が入っては大変ですから、もちろん毎回消毒してから使用するとは思いますが、毎回毎回消毒していると面倒に思うかもしれません。
2つ以上の乳頭保護器を準備しておくと、予備として使えて便利です。
万が一、消毒し忘れていても、予備を作っておけば、安心ですね。
ちなみに、乳頭保護器の消毒にはミルトンがおすすめです。
空気が入ってしまう
ソフトタイプの場合に多いですが、空気が一緒に混ざってしまう場合があります。
新生児の赤ちゃんは、ゲップがあまり上手ではありません。
空気が入ってしまうと、お腹が張ってしまい、苦しい思いをするかもしれません。
ゲップが上手ではないと、思うように寝てくれないことも…。
なるべく空気が入らないように、意識してあげてみて下さい。
乳頭保護器のソフトとハードの違い
乳頭保護器にはソフトタイプとハードタイプがあります。
ソフトタイプは、柔らかめなシリコンで出来ていますので、フィット感が高いのが特徴。乳首の痛みや傷が軽度のときは、ソフトタイプを使用すると良いと思います。
逆にハードタイプは、硬めのシリコンで出来ています。
ですから、しっかりとお母さんの乳首を保護してくれますので、乳首に傷があり痛い時などはハードタイプの方をおすすめします。
ただ、赤ちゃんがまだ小さくて吸う力が弱いと、ハードタイプの方はかなり吸う力が必要となりますので、難しいかもしれません。
また、赤ちゃんにとって、母乳の時とシリコンの硬さなどの感覚が違う様ですので、戸惑って飲んでくれない場合もあります。
その場合は、柔らかめに作られているソフトタイプの乳頭保護器を使ってみた方が良いかもしれません。
まとめると。
- ソフトタイプ:フィット感が高く、傷や痛みが少ない方向け
- ハードタイプ:保護力が高く、傷や痛みがある方向け
自分に合った乳頭保護器の選び方
それでは、自分に合った乳頭保護器を選ぶ時のポイントはこちらです。
- 自分の乳頭の直径のサイズを知る
- ソフトタイプから挑戦してみる
- 乳首の痛みが酷い場合は、ハードタイプを試してみる
一番大切なのは、『自分の乳頭の直径のサイズを知る』ことです。
サイズが合っていないと、ぴったり合わないので母乳が出ませんよね。
自分の乳頭の直径サイズを測ってみて、それと一番近いサイズの商品から探してみてください。
次に大切なのは、あまり違和感を感じずに使用できるかどうかです。
ですから、私は、『ソフトタイプから挑戦してみる』ことをおすすめします。
薄手のソフトタイプの方が、あまり違和感を感じずに使用できるからです。
母乳が出るか出ないかは、もちろんその時のコンディションもありますが、精神的な問題も結構あります。
気持ちが楽で、ストレスを感じないで使用できる乳頭保護器を使うのが一番重要です。
既に母乳をあげていて、『乳首の痛みが酷い場合は、ハードタイプを試してみる』のが良いでしょう。
先ほどは、ソフトタイプから始めるのがおすすめと書きましたが、乳首に傷や痛みが強くある場合は、ハードタイプが良いです。
あまり乳首の痛みが酷い場合は、ハードタイプでも辛いかもしれません。
そんな時は、しばらくミルクで育ててあげても良いと思います。別に罪悪感を感じる必要なんて全くありません。
痛い思いをして、ストレス満載で母乳をあげ続けることに、こだわる必要は全くないのです。
乳頭保護器はいつごろまで使う?
乳頭保護器をいつまで使ったらいいのか、年齢などの規定は特にはありません。
しかし、お母さんの乳頭の傷や痛みが治ってきた時や、赤ちゃんの吸う力が育って強くなってきた時、お母さんの方が授乳に慣れてきた時などのタイミングでやめてみたら良いと思います。
あくまで、乳頭保護器は補助的に使用すればいいと思いますので、ずっと使い続ける必要はありません。
おすすめの乳頭保護器は?
さて、ここからは、おすすめの乳頭保護器をご紹介します!
それぞれの乳首のサイズや形によって使用感が異なるかもしれませんが参考までに聞いてください。
ソフトタイプでは、2個入り、ピジョン(Pigeon)の乳頭保護器 授乳用をおすすめします。
まず2個入っているので交互に消毒も出来ますし、ソフトタイプですが、乳首の傷や痛みに良い様に作られています。
最初に試すなら、この乳頭保護器が良いと思います。
この乳頭保護器だと、違和感が少なく使えるでしょう。薄手なので、着けていてもあまり嫌な感じはありません。
哺乳の研究を重ねて、こちらの乳頭保護器は生まれました。ですから、乳首の形状が良い設計をしていますし、しっかり抑えることができる『くぼみ』があります。
サイズは、お好みでL、Mサイズを選んでください。
次に、ハードタイプもおすすめします。同じくピジョン(Pigeon)のハードタイプ一個入りフリーサイズになります。
こちらは、フリーサイズですので、サイズに悩む必要もありません。乳房に優しくフィットしますので、抵抗感はあまりないかと思います。
赤ちゃんの吸引圧によって、乳首が潰れない様に通気孔もついています。
乳首の傷や痛みが酷い方には、ハードタイプから使用することをおすすめします。
乳頭保護器のデメリットは?まとめ
今回は、乳頭保護器のメリットやデメリット、そしてソフトタイプとハードタイプの違いについて検証しました。
母乳が出るか出ないかは、母親に取っては凄く大事な問題ですが、あまり人には相談しにくい内容でもあります。
なぜなら、母乳が出ないのが恥ずかしいと先天的に思ってしまうからです。
しかし、ミルクで育てていても、元気に育つ子どもも沢山いますし、母乳が出にくかったり、乳首が痛い場合は、我慢することはありません。
実際、我が家の2番目の子は完全ミルクで育てていますが、すくすく育っています。
乳頭保護器のソフトタイプかハードタイプを選んで使用してみてください。
グッと 授乳が楽になるかもしれません。
あまり悩んでしまって、ストレスに感じていると母乳自体が出にくくなりますので、リラックスしてテレビでも見ながら授乳できるくらい、早く慣れると良いですね!