長引く自粛のコロナ渦で、自炊が当たり前になってきたご家庭も多いかもしれません。
自炊をよくする様になると、色々と細かいことが気になってきました。
私はお菓子を作ることが多いのですが、いつもバターを使っています。
しかし、スーパーでバターの隣に並んでいる、ショートニングは使ったことがありません。
そもそもショートニングって何なのでしょうか?
バターとマーガリンの違いは、うっすらと知っている方が多いかと思いますが、
ショートニングとマーガリンは何が違うかわかりますか?
実は成分が全然違うのです!
今回は、ショートニングとマーガリンの違いについてご紹介したいと思います。
ショートニングとマーガリンの違いは?
小さい頃には、バターしか知らなかったのですが、世の中には、バター以外にも、ショートニングやマーガリンといったものがあります。
マーガリンは元々、バターが高級だった時代に、バターの代替え品として出回る様になりました。
マーガリンは、精製した油脂にビタミン、食塩、そして、発酵乳を混ぜたものを指します。
人工バターとも呼ばれていて、バターよりも安価で手に入るのが魅力ですよね。
バターほどではないですが、コクと風味が豊かなのが特徴です。
一方で、ショートニングは、マーガリンから水分、乳成分、添加物などを取り除いたものを指します。
ですから、ショートニングは、無味無臭です。
また、ショートニングを作るのには、窒素や炭酸ガスを注入する製造工程があります。
それにより、ショートニングは、サクサクとした食感を作り出すことが出来るのです。
ショートニングのショートは、ショートケーキのショートと同じです。
そもそもショートケーキのショート(short・英語)には『サクサクする』『ボロボロする』という意味があります。
伝統的な昔のショートケーキは、サクサクした食感が楽しめるケーキだったからです。
また、余談ですが、ショートニングは、ラードの代用として作られたそうです。
マーガリンは、バターの代わりで、ショートニングは、ラードの代わりに作られたのですね。
ちょっと意外ですよね。
マーガリンとショートニングに違いは下記の通りです。
- マーガリン:精製油にビタミン・食塩・発酵乳を混ぜたもの
- ショートニング:上記から水分・乳成分・添加物を抜いたもの
ショートニングの注意点は?
ショートニングの最大の特徴は、サクサクした食感ではないでしょうか?
ですから、クッキーや、ドーナッツ、スナック菓子などには、非常に向いていますよね。
お菓子以外では、サクサクした食感が大切なフライドポテトなどにも向いています。
しかし、ショートニングは体に悪いというウワサも流れています。
その一番の原因は、ショートニングは、トランス脂肪酸を含むからと言われています。
トランス脂肪酸は、悪玉コレステロールが増え、善玉コレステロールが減ると言われているからです。
ショートニングは、人工的に作られたものなので、このトランス脂肪酸を含むと言われています。
しかし、これは、ショートニングを大量に摂取する様な食生活をしていた場合です。
欧米やヨーロッパでは、すでに2003年からショートニングの摂取量などが規制されています。
日本食ではそもそもあまりショートニングを使わないので、あまり厳しい規制はなされていません。
WHOの推奨では、トランス脂肪酸の摂取量が総カロリーの1%未満であれば良いとされています。
それぞれの性別、年齢、身体の大きさやカロリー摂取の量により変わりますが、
目安としては、1日の総カロリーが1500キロカロリーの方は、1.5グラム、
2000キロカロリーの方は、2グラム程度まで大丈夫ということになります。
トランス脂肪酸の危険性については、農林水産省のホームページにも記載してあります。
ショートニングのおすすめ代用品は?
上記の様に、ショートニングには、トランス脂肪酸が含まれているので、なるべくショートニングを避けたいと考える人もいると思います。
元々ラードの代用品として生まれたショートニングですから、ラードをショートニングの代用にすると似た特徴があるので使い勝手が良いです。
バターもショートニングの代用に向いています。バターの種類は様々です。
無塩バター、有塩バター、発酵バター、無発酵バターなど色々とあります。
何の料理を作るか、お菓子を作るかで、使い分けると良いですね。
また、オリーブオイルもショートニングの代用に使うことができます。
パンにオリーブオイルをつけて食べると非常に美味しいですよね?
パン作りの過程でも、ショートニングの代わりにオリーブオイルを入れて作ることもできます。
特に素材の味を生かしたいときは、オリーブオイルの風味が相性いいです。
ショートニングのおすすめ代用品をまとめると、
- ラード
- バター
- オリーブオイル
あたりが代用品としては良いともいます。
用途によって使い分けて下さい。
ショートニングとマーガリンは何が違う?まとめ
今回は、ショートニングとマーガリンの違いについて書きました。
マーガリンは、バターの代用として、ショートニングは、ラードの代用として作られたことがわかりました。
マーガリンは、精製した油脂にビタミン、食塩、そして、発酵乳を混ぜたものです。
ショートニングは、マーガリンから水分、乳成分、添加物などを取り除いたものを指し、無味無臭が特徴です。
また、ショートニングには、トランス脂肪酸を含むので、あまり沢山摂るのはよくなさそうです。
ショートニングの代用には、バター、ラード、オリーブオイルなど色々なもので代用できます。
どんな料理やお菓子を作るかで、使い分けるといいです。
新しい料理やお菓子に挑戦して、楽しくおうちで過ごせるといいですね!