TOFLEはアメリカやカナダに留学するための英語のテストです。
TOEFLを受ける場合、まずは60点を目指すのがよいとされています。
それは、この点数が留学のひとつの目安となるから。
たとえば、日本で言う短大であるアメリカのコミュニティカレッジの多くはTOEFL60点を進学条件としています。
また、中堅大学の場合は61点以上が条件となるので、レベルの高い進学先を目指すには、まず60点取得を目指すのがよいとされています。
でも、TOEFL60点の難易度はどれくらいなのでしょうか?
そこで、今回はTOEFL60点を英検・TOEICと比較してみました。
TOEFL60点をとるための勉強法もお教えしますので、TOEFLを受ける際の参考にしてくださいね。
TOEFL60点の難易度は英語中級者?
TOEFLE60点は、英語中級者のレベルです。
これは、TOEFLと英検、TOEICの難易度を比較するとよくわかります。
- TOEFLE60点=英検2級=TOEIC600点~700点
テストにより内容や形式が異なるため正確な比較は難しいですが、上記のようなイメージになります。
英検2級、TOEIC600点台の取得に必要なのは、高校卒業程度の英語レベル。
このレベルは基本的な単語力と文法力は備わっており、英語を聞いたらわかるとされる英語中級者のレベルです。
TOEFL・TOEIC・英検の違いとは?
3つのテストは時間やテスト形式がそれぞれ違います。
それぞれのテスト時間や形式、特徴などをまとめました。
TOEFL
TOEFLには、大学のクラス分けや留学先の選考で使用される団体向けのITPとiBTがあります。
留学の条件となるのはiBTですので、ここではTOEFL iBTについて説明しています。
テスト時間
約3時間
テスト形式
インターネットから配信される問題にコンピューター上で回答。
スピーキングはマイクを通して回答音声を録音。
テスト内容
4技能(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)
スコア上限・級
120点
特徴
英語圏の大学などに留学するための基準としてスコアが利用されます。
アメリカのコミュニティカレッジは60点が進学の目安。
中堅大学で60点以上、トップ大学では100点以上など基準とするなどスコアが異なります。
英検
テスト時間
級により異なる(約50分~約2時間20分)
テスト形式
筆記・面接
テスト内容
4技能(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)。
ただし、4級・5級のスピーキングテストは任意でインターネット上で受けるもの。
合否には関係がありません。
3級以上の場合、1次試験と2次試験があります。
1次試験はスピーキングを除く3技能の筆記。
1次試験の合格者のみ、2次試験である面接形式のスピーキングテストを受験できます。
スコア上限・級
7つの級(5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級)があり、級ごとに合否認定が行われます。
特徴
就職試験での英語力の目安、国内大学入試の英語の加点などに利用されています。
日本国内では最も知られた英語資格のため、英語力の証明として広く使われています。
TOEIC L&R
TOEICには、S&Wというスピーキングとライティングを計測するテストもあります。
一般的にTOEICのスコアとして利用されるのはL&Rのため、ここではL&Rについて説明します。
テスト時間
約2時間
テスト形式
マークシート
テスト内容
2技能(リーディング、リスニング)
スコア上限・級
990点
特徴
英語を使用する職業の就職試験、企業の英語能力測定にスコアが利用されることが多いです。
TOEFLで60点取るための勉強法
TOEFLで60点をとるためにはどうすればよいのでしょうか?
TOEFLはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングでそれぞれ30点の配点です。
単純に考えると、60点をとるためには各技能で15点をとればよいということになります。
つまり、各技能で15点を目指して勉強するのが60点への近道と言えるでしょう。
そのためには、TOEFL60点の目安英語力である高校卒業程度の文法力・単語力がもちろん必要です。
ここでは、そのほかに必要な60点をとるための勉強方法を4つお教えします。
1・語彙力を身につける
TOEFLでは、英語圏の大学の授業や教科書で使うアカデミックな単語が問題に使われる傾向が多いとされています。
日本ではなじみのない単語もあるので、TOEFL用の単語帳で勉強しましょう。
単語を覚えることは、ライティング・リーディング能力を強化することだけではありません。
音声付きの単語帳を買い、耳で聞き、声に出して発音も一緒に覚えましょう。これがリスニングとスピーキング対策にもつながります。
2・要点をまとめる力を身につける
TOEFLでは下記のように問題が出題されます。
- リーディングに関する内容がリスニングで出題
- リスニングに関する内容がライティングとスピーキングで出題
このため、内容のメモをとり、メモを元に書く・話すことが必要です。
この場合、細かな点を理解する必要はありません。
話の流れを理解し、要点をまとめる力が重要となります。
時間も考え、メモは10語程度で簡潔にまとめるとよいでしょう。
これには語彙力も必須ですが、読みながら・聞きながら流れをまとめる練習が必要です。
おすすめの勉強法は、TOEFLの問題集を使い、簡単な問題からまとめてみることで
す。
慣れたらまとめるだけでなく、回答してみましょう。
まとめる力がついてから、徐々に難しい問題にチャレンジしてみましょう。
3・発音する
発音は、スピーキングとリスニングで重要なこと。
英語がきちんと発音できるということは、リスニング力にもつながります。
一般的に日本人はrやthの発音が苦手だとされています。
これを克服するためには、アルファベットの文字の組み合わせなどで発音を学ぶフォニックス(Phonics)という学習法がおすすめ。
動画サイトなどで検索し、動画を活用しながら一緒に発音して練習しましょう。
4・文字をたくさん書く
ふたつあるライティング問題にひとつIntegratedライティングでは、文法的に誤っていても文字量が300字以上あれば点を獲得できるとされています。
10分で100字、20分で200字、30分で300字というように徐々に文字量を増やして、英語で文章を書く練習をしてみましょう。
独学が不安ならオンラインで安くレッスンもできる
問題集を買って独学でTOEFLの勉強する方も多いですよね。
でも、独学だと発音や文法の理解が本当に正しいのかと不安になることもあるはず。
そんな時は、オンラインのレッスンがおすすめです。
オンラインレッスンは文法のレッスン、発音のレッスンなど様々。
家にいながらネイティブの先生のレッスンが気軽に受けられるものもあります。
塾に通うより安くレッスンが受けられるものもありますよ。
独学が不安な時は、オンラインレッスンを試してみてはいかがでしょうか。
TOEFLで60点をとるのは難しいのか?まとめ
TOEFL60点は、留学を目指す人のひとつの目安の点数です。
難易度では英検2級、TOEICだと600点から700点に相当します。つまり、英語中級者のレベルと言ったところでしょう。
ただし、英語圏の大学で使われるアカデミックな単語が出題される、英語の文章をまとめる力が必要になるなどの特徴があります。
今回はTOEFLで60点をとるための勉強法も紹介しました。
留学を希望する方は、まずTOEFL60点を目指して紹介した方法を参考にコツコツと勉強をしましょう。