もし、母子手帳をなくしてしまったら。あなたはどうしますか?
私なら、パニックになるかもしれません。子どもの成長記録は書いてあるし、予防接種をいつ受けたかもわからなくなるし…。
では、母子手帳をなくしたらどうしたらいいのでしょう?
最初に何をしたらいい?子供の成長記録は戻せるの?考えると意外と、わからないものですよね。
大まかな流れはこちらです。
- 警察へ紛失届をだす
- 発行を受けた健康センターで再発行
- 病院や市役所に成長記録を問い合わせる
これで再発行と必要な情報の収集はある程度できます。
でも、悪用されたらどうしようと不安にもなってしまいます。
もしもの時に慌てないよう、母子手帳をなくした際の手続きなどを前もって知っておくといいですよね。
今回は、紛失した母子手帳が悪用される可能性、再発行や予防接種記録についてなど、母子手帳を紛失した際の手続きをご紹介します。
母子手帳は悪用される心配は低い
母子手帳は悪用される心配が低いと言えます。
なぜなら、母子手帳は単体では本人確認書類には使用できないからです。
銀行の口座開設の本人確認書類を見ると、母子手帳と書いてあります。しかし、その他に年金手帳のコピーや住民票の写しなどの書類の提出もあわせて必要です。
母子手帳単体では、公的書類の発行もできません。
このように本人確認書類として使えないので、母子手帳は悪用の可能性が低いと言えます。
しかし、母子手帳には住所などの個人情報を書く欄があります。
個人情報の流出が心配な方は念の為、警察署へ遺失届出書を出しておくようにしましょう。
母子手帳の再発行は交付を受けた健康センターへ
では、母子手帳を再発行するには、どうしたらいいのでしょうか?
基本的には、母子手帳の交付を受けた自治体の健康センターで再交付が可能です。
この健康センターという名称は、自治体によっては保健センターなど別の名称の場合があります。
また、自治体により役所の窓口などが母子手帳の交付場所の場合もあります。
ご自身が母子手帳の発行を受けた場所で、基本的に再交付ができると覚えておくとよいでしょう。
再交付を行うにはまず、必要な物を健康センターなど母子手帳の交付を受けた場所に問い合わせてみましょう。
必要な物・再交付を受けられる場所は、自治体のホームページに記載されている場合もあります。
身分証明書、印鑑など自治体によって必要な物が異なりますので、必ず確認してくださいね。
あとは、必要な物を持って再交付の窓口に行き、再交付申請書などの書類に記入し必要な物を提出したら、再交付の手続きが完了します。
母子手帳の記録はある程度戻せます
母子手帳の再交付時に渡されるのは、当然、新しい母子手帳です。
母子手帳は赤ちゃんの大切な成長記録であり、思い出でもあります。
予防接種を受けた記録も記載されていますよね。小学校や中学校などで予防接種記録の確認があるので、その際にはこの記録が必要になってきます。
きっと、焦るママも多いはず。だけど、母子手帳の記録はある程度は戻せます。
ここでは、母子手帳の記録の戻し方は主に2つです。
病院に問い合わせる
1つ目は、病院に再記入の依頼をすること。
妊婦検診・出産を行った病院、赤ちゃんが予防接種や診察を受けたかかりつけの小児科など、各医療機関に母子手帳の再記入ができるか確認してみましょう。
現在、病院では保険診療時の診察情報は診察完結時から3年間、カルテは5年間の保存が義務付けられています。
この為、病院によってはこの情報やカルテを元に母子手帳に再記入をしてくれることもあるのです。
母子手帳の再記入には再記入料が発生する場合、記入に時間がかかる場合もあります。
また、病院によっては再記入を受け付けていないところもあります。
任意予防接種などの保険外診療の記録がない場合もありますし、母子手帳の紛失時期により記録が失われている場合もあります。
医療機関に再記入を依頼する場合は、これらの点を確認してくださいね。
自治体に問い合わせる
母子手帳の記録の戻し方の2つ目は、自治体に元の母子手帳の情報の転記を依頼すること。
自治体によっては、定期接種で受けた予防接種の履歴、3歳児検診までの健診結果など一部の情報を残してある場合があります。
ただ、任意の予防接種の情報は自治体にはないことが多いようです。
また、自治体によって転記を受け付けていない場合もあります。転記を希望する場合は、各自治体の窓口に問い合わせてみましょう。
妊婦検診等の補助券はどうなる?
母子手帳には、妊婦検診の補助券・健診票がついています。
ですが、妊婦検診の補助券・健診票をなくしてしまった場合、再発行ができない自治体がほとんどです。
つまり、妊婦検診の補助券・健診票をなくすと、全額実費で負担することになります。
また、母子手帳には自治体により、赤ちゃんの1か月健診等別の補助券や健診票がついていることもあります。
この場合も、実費で負担となる可能性が高いです。
なお、自治体によっては盗難や災害などの特定の理由に限り、再発行を受付けることもあります。
妊婦検診等の補助券・健診票の紛失による費用の自己負担、そして再発行については、自治体によって対応が異なります。
まずはお住まいの自治体に問い合わせてみましょう。
母子手帳をなくす前にアプリなどにバックアップ
近頃は紙の母子手帳だけでなく、電子母子手帳を取り入れている自治体も多いようです。
自治体により異なりますが、スマホやタブレットで健診や予防接種の履歴、母子の健康状態などを記録できます。
また、最近はママの為の母子手帳アプリがいくつかあります。
こういったアプリを使えば、自治体の電子母子手帳がなくても妊婦検診や予防接種の記録が管理できます。
このように、電子母子手帳やアプリで記録をバックアップしておくと、母子手帳を紛失した時も、焦らずに済んで安心ですよね。
母子手帳をなくしたら最初にすること。まとめ
母子手帳はとても大切な物。
赤ちゃんの成長記録だけでなく、予防接種など赤ちゃんの成長後に必要な記録も記入されています。
母子手帳の紛失には気を付けている方が多いと思いますが、実際になくしてしまうママもいます。
大切な母子手帳だからこそ、紛失した時の手続きを知っておくと安心ですよね。
再発行の手続きは難しくはないですし、場合によっては、成長記録や予防接種の記録もある程度は戻せます。
また、もしもの時に備えて『電子母子手帳』や『母子手帳アプリ』で記録をバックアップしておくのもおすすめです。
もしもあなたが母子手帳をなくして困った時は、この記事のことを思い出してください。
この記事があなたの参考になりますように。