公園などの子供が集まる場所で、
『同じ月齢くらいの子供たちがジャンプしているのに、うちの子はまだしないな…』
ジャンプに限らず、子供の発育速度が周りより遅く感じると、なんとなく気になってしまいますよね。
でも、まず初めにお伝えしたいことは『成長の速度はひとそれぞれ』ということです。
今回は、私が育てる過程で感じた疑問や不安について、医師や保育士さんに質問したり、調べたりしたことを記事にしましたので、あなたの疑問や不安を少しでも減らすことができたら嬉しいです。
子供はジャンプがいつからできる?
幼児期のジャンプは、ぴょんぴょんと飛び跳ねるジャンプと、段差のあるところから飛び降りるジャンプの2種類があります。
飛び跳ねるジャンプができる平均的な時期は2歳前後が多く、飛び降りるジャンプは2歳半前後が多いとのことです。
その他の運動機能の発達段階と合わせてみてみましょう。
子供の月齢ごとの運動目安
厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査」調査結果によると、子供の発育に伴う行動の目安は下記のような感じです。
乳幼児(生後1年4か月未満)90%以上が可能な運動機能
- 「首のすわり」 生後4~5ヶ月未満
- 「ねがえり」 生後6~7ヶ月未満
- 「ひとりすわり」 生後9~10 ヶ月未満
- 「はいはい」 生後9~10 ヶ月未満
- 「つかまり立ち」 生後 11~12 ヶ月未満
- 「ひとり歩き」 生後1年3~4ヶ月未満生後
1年5か月以降が可能な運動機能(平均)
- 「小走り」「階段の上り下り」1年3~5ヶ月頃
- 「リズムに合わせて手や足を動かす」1年3~5ヶ月頃
- 「歩行の安定」1年5~6ヶ月頃
- 「音楽に合わせて身体を動かす」1年9~11ヶ月
- 「ジャンプ」1年9~11ヶ月
- 「速く歩く」2年0~3ヶ月頃
- 「遊具等によじ登る」2年0~3ヶ月頃
- 「両足をそろえてジャンプ」2年0~3ヶ月頃
我が家の場合、息子が平均より遅くて焦ったものは、「ひとすわり」「はいはい」「音楽に合わせて体を動かす」でした。
「ひとすわり」は生後1歳ころまでしなかったり、
「はいはい」に至ってはひとり歩きとほぼ同時で、1歳頃までしませんでした。
何故か歩く方を先に出来るようになってました。(汗)
ただ、できるようになる時は突然で、いつもビックリします。
最近は目安の時期に上手くできなくても『“慎重派”だから、焦らず見守ろう(笑)』と思えるようになりました。
ジャンプができないとまずいの?
ジャンプできないとまずいかというと、一概にそうとも言い切れません。
我が子のように“慎重派”なのかもしれないし、
ジャンプの仕方・身体の使い方をまだ知らないのかもしれないし、
“ジャンプ”してみたい!という意欲がまだわかないだけなのかもしれません。
ですが、もし疑問や不安が出て心配になるようであれば、地域の子育て支援施設や小児科をご活用されてはいかがでしょうか。
話すことで気晴らしにもなりますよ!
子育てに悩んだ時は旦那さんに相談してもいいですし、下記の記事にも書いてある『地域の子育て相談窓口』を頼るのもひとつの手です。
ベテランの保育士や助産師さんなどが相談にのってくれます。
ジャンプをする時の注意点
ジャンプは、体の重さを蹴り飛ばす力や、着地を支える骨格&筋肉の発達に加えバランス感覚が必要です。
お子さんの身体が、ジャンプをするところまで発達しているか様子を見てみて、未だだなと感じたら、慌てず時期が来るのを見守ってください。
少しずつでいいので、子どもと一緒に楽しみながらジャンプの
ジャンプへチャレンジする前のチェック
ジャンプへチャレンジする前に、体と心の準備はOKか確認してみましょう!
膝の曲げ伸ばしをうまくしているか
できない場合は、高さ10㎝前後の階段を、手をつないで上り下り遊びして、膝の曲げ伸ばしと平衡感覚を身につけましょう。
歩行が安定してうまく走れるか
おぼつかない場合は、平らな地面、次に緩やかな斜面、などステップアップしながら、歩いたり走ったりする遊びで、身体の使い方を身につけましょう
怒る、無理強いする、圧をかけるなどすると、結果的に運動に対して苦手意識を持ったり、嫌いになったりしかねません。絶対にしてはダメです!!
脳の発達に重要な「楽しさ」を感じ「好奇心」を引き出せるように、あくまで、ジャンプの“サポート”に徹しましょう。
またチャレンジするうえで大切なポイントは、お子さん自身が『これくらいならできるかもしれない』と感じられるような、“スモールステップ”を設け、“できた部分”をすかさず褒めることです。
達成することの「楽しさ」や、次のチャレンジをしたくなる「好奇心」を引き出してくださいね。
我が家では否定的な言葉は使わないようにしています。「○○にはできない」ではなく「○○ならできるよ」みたいにポジティブに言うようにしてます。
ジャンプの練習法
体の動かし方や、気持ちの準備ができたら、いよいよジャンプの練習です。
ジャンプは、以下のように体の動きを連動させて行います。
- 膝を曲げて、腰を落とす(足首の角度が変わる)、
- 腕を後ろから前に大きく振って、勢いをつけて地面を蹴りあがる
- 膝を曲げて、腰を落とし(足首の角度が変わり)バネになるようにする。
- 身体への衝撃を和らげながら着地する
「楽しい」と感じてもらうことが大切なので、親子で楽しみましょう!
ステップ1:ジャンプを知ろう
- お子さんの腰を持ち「ジャンプ!」など掛け声をかけて地面に着地させる。
- 室内の場合、枕など、飛び越える目標を用意して、腰を持ってジャンプする。
- お子さんができそうであれば、手をつないでジャンプなどにチャレンジしてみる。
ステップ2:高さに慣れよう
- 段差があるところで、ママは一番下の段に立ち、対応可能な高さにお子さんを立たせる。
- 向かい合わせになり、腰を持つ。
- (子供は進行方向を向く)「ジャンプ!」など掛け声をかけて着地させる。
- お子さんができそうであれば、手をつないでジャンプなどにチャレンジしてみる。
道具を利用してみよう
- 用意が可能な場合、トランポリンを利用して、手をつないでジャンプしてみたり、補助手すりがあればつかまりながらジャンプしてみたりして、楽しみながら、跳んだ時の高さに慣れたり、身体の使い方や、ジャンプの感覚をつかむ
練習方法を書いたけど、練習がなくても出来ちゃう子もたくさんいます。あまり一生懸命にならず、子供の成長を楽しみながら付き添ってあげるのが一番いいと思う。
子供のジャンプはいつから?まとめ
子供はジャンプがいつからできるかというと
- 飛び跳ねるジャンプができる平均的な時期は2歳前後
- 飛び降りるジャンプができる平均的な時期は2歳半前後です。
というのが結論ですが、決してその通りでなくても大丈夫です。
ママは気持ちにゆとりを持って、子供の成長を見守ってあげて下さい。
「ジャンプができないとまずい・・・」ということはありません!!
2歳は子供が大きく成長する時期ではあるものの、個人差があるので、ジャンプができないからといって焦る必要はないので安心してください。
また練習をするにしても、怒る、無理強いする、圧をかけるなどして、結果的に運動に対して苦手意識を持ったり、嫌いになったりしたら本末転倒です!
くれぐれも気を付けて下さい。
脳の発達に重要な「楽しさ」を感じ「好奇心」を引き出せるように、あくまで、ジャンプの“サポート”に徹し、できたことは沢山褒めて、達成することの「楽しさ」や、次のチャレンジをしたくなる「好奇心」を引き出してくださいね。
誕生から就園までの幼い時期は、あっという間に終わってしまいますので、あまり不安を抱え込まず、お子さんとの時間を楽しめると良いですね。