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米ぬかを使って土作りするメリットとコツとは?適さない畑の特徴や注意点も解説!

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この記事はこんな人におすすめ!
  • 米ぬかってどんな効果があるの?
  • 米ぬかをどうやって使うの?
  • おいしい野菜が作りたい

土づくりには「米ぬか」が良いって聞くけど、

  • 米ぬかってどんな効果があるの?
  • 米ぬかをどうやって使うの?

と思っていませんか?

米ぬかは、米の外側にある薄い皮を削り取ったもので、栄養豊富な有機物質を含んでいます。この米ぬかを土壌に添加することで、土壌改良効果をもたらすことができるんです。

ただし、ただ米ぬかを撒けば良いというわけではありません。ポイントと注意点を守って米ぬかを使いましょう。

そこで今回は、米ぬかを使った土作りについて解説します。

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米ぬか肥料を使った土作りのメリット

米ぬかは、野菜作りにも効果的な肥料として使うことができます。米ぬかを使って土作り・野菜作りをすると以下のようなメリットがあります。

微生物を活性化させる

米ぬかには微生物を活性化させる力があります。そして微生物は、土を良くするためにとても重要な役割を果たします。

例えば、一部の微生物は土壌を柔らかくする効果があります。また、じゃがいものように連作障害が起こりやすい野菜に対して、連作障害を軽減する性質を持つ微生物も存在します。

このように、米ぬかは微生物を活性化させ、土作りを助けるための素晴らしい資材となります。

米ぬかは安価で手に入る

最近は資材の価格が高騰している中で、米ぬかは貴重な存在となっています。以前は無料で手に入れられるほどでしたが、最近は手に入らないため、購入する必要があります。

それでも10kgで数百円と、非常に安いです。

栄養が豊富

米ぬかは窒素やリン酸など、植物の成長に必要な成分が含まれています。これらの成分は、肥料を少なくしたり、肥料の持ちを良くしたりする効果もあります。

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米ぬかがもたらす土壌改良効果とは?

米ぬかを土に混ぜると以下のような土壌改良効果が期待できます。

水分保持力の向上

米ぬかを土に添加することで、土中の微生物が活発化し、有機物が分解されます。この過程で、土壌の空隙率が高まり水分保持力が向上するのです。

また、有機物が腐敗する過程で発生する粘土質物質が増加し、土壌の保水力が高まります。

肥料効果の向上

米ぬかには、窒素やリン酸、カリウム、ミネラルなどの栄養素が含まれています。これらの栄養素は、植物の成長に必要な要素なので肥料効果を向上させることができます。

土壌中の微生物の活性化

米ぬかには、炭水化物やアミノ酸、有機酸などが含まれています。これらの有機物質は、土壌中の微生物のエサとなり、微生物の活性化を促進します。

微生物が活性化することによって、土壌の有機物分解や栄養循環が活発化し、健康な土壌環境を維持できます。

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米ぬかを使った土作りの注意点

米ぬかを直接撒くと発酵するため、植物がダメージを受ける場合があります。そのため米ぬかを撒いて発酵が終わってから、植物を植えるようにしましょう。

また、以下のようなことも起こるので、心配な方は発酵した米ぬか肥料やぼかし肥料を使いましょう。

発酵熱によって植物が弱る

微生物が米ぬかを分解するときに発酵熱が発生します。そのため、発酵中に植物を植えるとダメージを受ける可能性があります。

ただし、この発酵熱を利用して土の消毒をすることも可能です。土の消毒をする場合は、水やりした後に透明なビニールマルチをピッタリとかけて熱が逃げないようにしましょう。

約1ヶ月ほどで発酵が終わり消毒されます。地表の方が消毒されやすいので、消毒後は耕さずにそのまま植え付けましょう。

その日のうちに土に混ぜる

米ぬかをそのまま土に撒いて何もしないと、春から秋にかけて虫が寄ってきます。特にハエが多く、ハエの幼虫は野菜にダメージを与えることがあります。

また、虫が寄ってくると、それを食べる他の虫も寄ってきます。

さらに、米ぬかはイノシシが好む餌なので、イノシシが来る可能性もあります。これらの問題を避けるためには、米ぬかを必ず土に混ぜることが大切です。

その日のうちに混ぜてしまえば、虫の被害や動物の訪問を最小限に抑えることができます。

カビが生える可能性もあります

カビのせいで病気になるかもしれませんし、生育上もマイナスです。

効果がでるのに時間がかかる

米ぬかはすぐに効果が出るタイプの肥料ではありません。米ぬかは分解されて効果が現れるまでに時間がかかります。そのため早めに入れておくことが大切です。

おおよそ野菜を植える1ヶ月前くらいから入れ始めます。そして、その後に牛糞なども追加します。

このように早めに入れておけば、じわじわと効果が出てきます。

追肥として使わない

米ぬかは追肥として使うのではなく、土に混ぜて使います。

そのまま上からかけたり、作物の近くに置いたりすると、カビが生えたり、虫が大量発生したりする可能性があります。これは作物にダメージを与える可能性があるので、避けましょう。

また前述の通り分解に時間がかかります。そのため、追肥として使うと効果が出る前に収穫の時期が来てしまうことがあります。ですので、最初の土作りの段階で元肥として使うことをおすすめします。

窒素飢餓になる

米ぬかを分解するときに微生物が大量発生してしまうと、窒素飢餓に陥る可能性があります。

米ぬかが適さない畑がある

米ぬかは少しだけ扱いが難しく、米ぬかが適さない畑もあります。詳しくは次に紹介します。

米ぬかを使った土作りをしない方が良い畑の特徴

米ぬかを使った土作りが適さない畑の特徴は以下の通りです。

粘土質や塊りが多い土

フカフカで細かい土には、米ぬかを入れても問題ありません。しかし、粘土質や塊りが多い土に米ぬかを入れると分解が遅くなり、土がぐちゃぐちゃになってしまうことがあります。

そんなときは、米ぬかではなく完熟している肥料を使うようにしましょう。

米ぬかはまだ発酵していないので、分解するのに時間がかかりますが、完熟たい肥なら土がぐちゃぐちゃになることを防げます。

雨が降った直後の畑

米ぬかは乾いた状態で使うのがベストです。雨の日や濡れた土に米ぬかを使うと、塊りになってしまい、発酵しにくくなります。

これは土の通気性を悪くする原因となりますので、晴れた日に、土が乾いていることを確認した上で、米ぬかを使いましょう。

米ぬかを使った土作りの方法

米ぬかを使った土作りは、簡単な方法であり、初心者でも簡単に取り入れることができます。そこで、米ぬかを使った土作りの方法と注意点について解説していきます。

ぜひ自分の畑やお庭で試してみてください。

1.米ぬかの用意

まずは、米ぬかを用意します。市販のものを使用する場合は、無添加のものを選びましょう。また、自家製のものを使用する場合は、十分に乾燥させてから使用することが重要です。

2.土壌に米ぬかをまく

次に、米ぬかを土壌にまきます。土壌表面に均等にまくようにしましょう。量は、1平方メートルあたり1~2kg程度が目安です。

3.土壌を混ぜる

米ぬかをまいたら、土壌とよく混ぜます。土を耕すことで米ぬかが均等に混ざり、土壌の水はけや通気性を改善します。

混ぜる際には、スコップなどを使用し、十分に混ぜ合わせましょう。

4.水やりをする

米ぬかをまいたら、水やりをします。水やりをすることで、米ぬかが土壌に浸透しやすくなり、効果を発揮しやすくなります。

5.定期的に米ぬかを追加する

効果をより高めるためには、定期的に米ぬかをまき、土と混ぜ合わせることが重要です。最初は、2週間に1回程度のペースで行い、その後は月に1回程度のペースで行うとよいでしょう。

米ぬかを使った肥料の作り方と使い方

米ぬかは肥料としても利用できます。そこで米ぬか肥料の作り方と使い方について解説していきます。

自家製の肥料を使用することで、安全で安価な肥料を手軽に作ることができるので、ぜひ自分の畑や庭で試してみてください。

「米ぬか肥料」の作り方

まず、「米ぬか肥料」を作ります。作り方はとても簡単で、以下の手順で行います。

  1. 無添加の米ぬかを1キロ用意します。
  2. 水を加え、湿り気を与えます。水の量は、米ぬかの1割程度が目安です。
  3. 混ぜ合わせた米ぬかをビニール袋に入れ、口を縛って密閉します。
  4. 10日程度、室内で発酵させます。発酵の過程で熱が発生するため、ビニール袋に穴をあけ、定期的に空気を入れるようにしましょう。
  5. 発酵が終わったら、外気にあてて乾燥させます。完全に乾燥したら、出来上がりです。

米ぬかを使ってぼかし肥料を作るとより効果的です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

「米ぬか肥料」の使い方

「米ぬか肥料」を使う際には、以下の点に注意しながら行いましょう。

  1. まずは、土表面に「米ぬか肥料」を均等にまきます。量は、1平方メートルあたり1~2キロ程度が目安です。
  2. 「米ぬか肥料」をまいたら、土とよく混ぜ合わせます。混ぜ合わせることで、効果をより発揮しやすくなります。
  3. よく混ぜ合わせたら水やりをします。水やりをすることで、「米ぬか肥料」が土になじみやすくなり、効果を発揮しやすくなります。
  4. 定期的に「米ぬか肥料」をまき、土壌を混ぜ合わせることで、効果を持続させられます。

米ぬか肥料はぼかし肥料の使い方と似ているので、詳しくは以下の記事をご覧ください。

まとめ:米ぬかを上手に使って土作りをしよう

今回は、米ぬかを使って土作りの方法を解説してきました。

米ぬかは安価で栄養があり、土作りに適した資材です。しかし、ちょっとだけ扱いが難しく、すべての畑で使えるものではありません。

自分の畑が米ぬかに適していない畑だった場合は、無理をせず他の肥料や堆肥を使いましょう。すでに発酵が終わっている腐葉土やぼかし肥料がおすすめです。

米ぬかはそのまま畑にまくことができますが、米ぬか肥料としてひと手間加えることでぼかし肥料として使うこともできます。

米ぬかを上手に使って土作りを頑張りましょう。