あなたは、無性にオレンジジュースが飲みたくなる時がありませんか?
私の場合、お酒を飲みに行った翌日に無性にオレンジジュースが飲みたくなります。
聞いてみたところ、友人や職場の同僚にも同じように感じる人がいました。だから、無性にオレンジジュースが飲みたくなるのは珍しいことではないようです。
でも、この原因は何なのでしょうか?
それに、甘いオレンジジュースを飲み過ぎるのは体に良くない気がして心配です。
そこで、今回はオレンジジュースを無性に飲みたくなる原因やオレンジジュースの1日あたりの最適量などを調べてみました。
オレンジジュース飲みたくなる原因
オレンジジュースを飲みたくなる主な原因は、体の「糖分不足」と「疲労回復」と「ストレス」の3つです。
下記で詳しく説明していきます。
飲みたくなる原因1.体の糖分不足
体に糖分が足りなくなると、体は糖分を欲します。
コップ一杯(約200ml)のオレンジジュースに含まれる糖分は、約20g。
この量は糖分を補うのにぴったりなので、体に糖分が足りないとオレンジジュースが飲みたくなる人が多いようです。
飲酒後にオレンジジュースが飲みたくなるのも、このためです。
飲酒後は肝臓がお酒を分解するのに必要なグリコーゲンを消費します。
グリコーゲンは血糖値をキープするのに必要な物質で、消費すると低血糖に陥ります。
このため、飲酒後の低血糖状態を補おうと、自然と体が糖類=オレンジジュースを欲するというわけです。
飲みたくなる原因2.体の疲労回復
オレンジジュースにはビタミンCが多く含まれています。
ビタミンCは疲労回復によいとされていて、疲れると体が欲する成分のひとつです。
このため、体が疲れているとオレンジジュースを飲みたくなることがあるよう。
また、オレンジジュースに含まれるクエン酸にも疲労回復効果があると言われています。
暑い日にオレンジジュースが飲みたくなるという人がいますが、これは暑い日が疲れやすいためだとされています。
飲みたくなる原因3.ストレス
人間はストレスを感じると安心感を得るために甘いものが欲しくなります。
オレンジジュースは果糖と呼ばれる糖分がたくさん入っているので、オレンジジュースを飲むと安心感が得られることを本能的に知っています。
そのため、ストレスを感じると無意識でオレンジジュースが飲みたくなります。
オレンジジュースのメリット
オレンジジュースのメリットは、紹介してきた疲労回復効果や糖類の補給だけではありません。
ここでは、オレンジジュースのメリットをさらに紹介していきます。
むくみ改善(カリウム)
動物はナトリウムを摂りすぎるとむくみます。
しかし、オレンジジュースに含まれるカリウムは、体の塩余分な分の排出を促し、むくみを改善する効果があります。
疲労回復(クエン酸)
オレンジジュースに含まれるクエン酸は体内のエネルギーを生成し、疲労回復に効果があります。
また、鉄やカルシウム、マグネシウムといったミネラルの吸収を高める効果もあります。
老化対策(ビタミンC)
老化やシミ、しわの原因の一つは体内の活性酸素だとされています。
ビタミンCには体内で過剰に発生した活性酸素から細胞を守ってくれると言われています。
これが抗酸化作用で、ビタミンCには強い抗酸化力があるとされています。ストレスに対する抵抗力や、メラニン色素の生成を抑えたり、抗酸化作用により老化防止になったりするとされています。
また、ビタミンCは免疫細胞を活性化する働きがあります。そのため、風邪を引きにくいと言われています。
さらに、コラーゲンの生成に必要が栄養素です。そのため、肌に張りが出るかもしれません。
妊婦にもうれしい(葉酸)
葉酸はビタミンB群のひとつ。
貧血に役立つ栄養素で、細胞の増殖にも深く関わっています。
赤血球の形成を助ける働きや、胎児の正常な発育をサポートする働きがあります。
妊婦さんが積極的に取っていただきたい栄養素として知られていますが、性別年齢に関係なく摂取したいビタミンです。
オレンジジュースは飲みすぎると良くない?
ビタミンCが含まれるなど健康に良いイメージのオレンジジュースですが、やはり飲み過ぎは体に良くありません。
糖分の摂りすぎに注意
先に紹介したようにオレンジジュースには糖分が多く含まれています。
コップ1杯(200ml)のオレンジジュースのカロリーの目安は約80kcalです。
成人の摂取カロリー目安は、女性で1400kcal~2000kcal。男性で2,200~2,400kcalです。
例えば、オレンジジュースを5杯飲むと、1日の摂取カロリーのかなりの割合を占めてしまうことになります。
つまり、オレンジジュースを飲み過ぎるとカロリーと糖質のとり過ぎで太る原因となり、糖尿病になる可能性もでてきます。
シミ・そばかすの原因に
柑橘系の果物に含まれるソラレンは、紫外線に敏感になり、シミやそばかすができやすくなると言われています。
下痢の原因になることも
また、疲労回復に良いとされるビタミンCの過剰摂取は下痢などの消化器症状を引き起こす原因ともなることも。
このような点から、オレンジジュースは飲み過ぎると良くないと言えるでしょう。
オレンジジュースの1日あたりの最適量
オレンジジュースの1日あたりの最適量は、コップ1杯(200ml)です。
どうしてこの量が最適なのでしょうか?
それは、1日のビタミンCの摂取量の目安を見るとわかります。成人の場合、1日のビタミンの摂取量の目安は100mgです。
メーカーにもよりますが、コップ1杯(200ml)オレンジジュースに含まれるビタミンCは約50mg~約100㎎。
この数字で見ると、オレンジジュースの1日あたりの摂取量はコップ1杯(200ml)が最適だと言えますよね。
なお、先に紹介した消化器症状は、ビタミンCを1000㎎以上摂取すると起こる可能性が高まります。つまり、約2ℓのオレンジジュースを飲むと、消化器症状が起こりやすくなるということになります。
オレンジジュースの効果的な飲み方
オレンジジュースは飲むタイミングや選び方に気を配ると効果が上がります。
オレンジジュースを飲む際は下記の2つの効果的な飲み方をするように心掛けましょう。
夜は避ける
夜は摂取したエネルギーを脂肪として蓄えやすい時間です。このため、糖質を多く含むオレンジジュースを飲むのは避けたほうがよいでしょう。
午後に飲むと効果的
オレンジジュースを飲むのにおすすめなのは、午後。
午後の眠くなる時間や集中力が落ちた時に飲むと、オレンジジュースの糖質が脳の栄養素となり、ビタミンCが疲労回復を助けてくれ、リフレッシュできます。
ただし、オレンジジュースに紫外線を吸収しやすくなるソラレンという成分が含まれている点には注意が必要。紫外線を吸収すると、メラニンが生成されシミができやすくなります。
そのため、晴れた日や夏場は飲むタイミングに気をつけたほうがよさそうです。
ソラニンは摂取してから約2時間後が紫外線を摂取するピークだとされています。外出する予定がある人は飲む時間には気をつけたほうがよいでしょう。
・100%オレンジジュースの果肉入りを選ぶ
果汁が少ないオレンジジュースや無加糖のオレンジジュースには、砂糖が多く含まれており太る可能性が高くなります。
このため、オレンジジュースは100%のものを選ぶのがおすすめ。
また、合わせて果肉入りのオレンジジュースを選ぶと、食物繊維が含まれているため消化を促進してくれる効果があります。
せっかく飲むなら、100%タイプで果粒入りのオレンジジュースを選ぶようにしましょう。
オレンジジュース無性に飲みたくなる!まとめ
無性にオレンジジュースを飲みたくなる主な原因は、体の糖分不足と疲労・ストレスのためでした。
オレンジジュースを飲みたくなるのに、こんな切実な原因があったとは驚きですよね。ただし、いくら体のためだからと言って飲み過ぎるのはやはりダメです。
オレンジジュースの1日の最適量はコップ1杯200ml。
飲み過ぎると、太ったり、下痢をしたりというような症状がでることがありますよ。
体のためにオレンジジュースを飲む際は最適量を守り、ここで紹介した効果的な飲み方を試してみてくださいね。
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