幼稚園の希望理由は、入園を決めた事柄を分かりやすく書くことが大切です。
文面に必要性が感じられる場合であれば、希望理由が一言であっても問題ありません。
しかし、余りにも言葉がストレートだと幼稚園側にあまり良く思われない可能性もあるため、言葉の置き換えや、言い回しをに気を付けて書く必要があります。
幼稚園を選んだ理由と、家庭での教育方針を書くのも大事なポイントです。
選んだ理由を明確に書いたり、家庭の教育方針と幼稚園側の教育方針を絡めて方向性が一致していることなどを文章に組み込むことで、『だからここの幼稚園を選んだのか』と伝わるようにしましょう。
希望理由を読みやすくするためには「5W1H」を意識して書くと、読みやすく熱意が伝わる文面に仕上げることができます。
「いつ」、「どこで」、「だれが」、「なにを」、「なぜ」、「どのように」を考えて文章を構成してみましょう。
そして、願書は手書きで書いた方がいいです!
目に留まりやすく、文字から熱意が伝わりやすいので、手書きで仕上げた方が良い印象を残しやすいです。
ただ、願書は1世帯1部しかもらえず手書きで記入した際の修正が効かないため、願書のコピーを取って一度練習してから清書しましょう。
希望理由に大切なのは必要性?でも言い回しに注意
幼稚園に子どもを入園させたい気持ちを伝えるには、まず預ける必要性を幼稚園側に理解してもらうことが大切になってきます。
大半の親御さんは、下記の理由が入園させたい一番の要因ではないでしょうか。
- 知り合いや周辺の人から評判が良いと聞いたため
- 住んでいる家から場所が近く、利便性が高いため
- 子どもも大切だけど、働かなければ生活が困窮してしまうため
この3つの理由は書かない方が良いように思うかもしれませんが、希望理由として組み込んでもあまり問題ないように感じます。
幼稚園に限らず、希望理由を書く際に一番やってはいけないことは嘘を書くことで、本心を隠して上っ面の言葉を並べてボロが出るよりは安全です。
しかし、あまりにもストレートに書いてしまうと逆に悪い印象を与えてしまう可能性があるので、言葉を変えて伝える必要があります。
例えば、上記の希望理由を柔らかい言い回しで書いてみましょう。
- 近所に通っている子どもがいて楽しそうに遊んでいて、息子(娘)にも同じ体験をさせたいと感じたため
- 家から幼稚園が近く、ときおり園庭の様子が見えるたびに毎回先生たちの印象が良かったため、ここの幼稚園に子どもを通わせたい気持ちが増したから
- 家庭の生活のために就労を検討しているため
伝えたい理由は同じですが、言葉を変えるだけで感じる印象は大きく違いますよね。
希望理由があまりにも長文だった場合、幼稚園に入れる必要性や伝えたいことが曖昧になり、印象に残りにくくなる可能性が高くなります。
遠回しな言葉で当たり障りのない言葉ではなく、ある程度正直に且つ丁寧な書き方を意識して必要性を書きましょう。
幼稚園を選んだ理由や教育方針も書くの?
結論から述べると、幼稚園を選んだ理由と家庭での教育方針は確実に書いた方が良いでしょう。
希望理由は必要性が伝われば一言であっても問題ないと紹介しましたが、組み合わせて書くことで、さらに良い内容の希望理由に仕上げることができるのです。
必要性=幼稚園を選んだ理由ではあるのですが、それ以外の決定打も希望理由に書いておけばさらに良い印象に繋がります。
幼稚園を選んだ理由の例
- 幼稚園の教育理念に魅力を感じたから
- 一緒に見学に行ったときやその後の感想で、子ども自身が「幼稚園に行きたい」と言っていた
- 見学に行ったときに見た先生たちの印象良かった、子どもたちへの対応に好感を持てた
選んだ理由は全て書こうとするとキリがなくなるため、1~2個に絞って分かりやすく伝えることが大事です。
また、実際に自分の目で幼稚園を見に行った方が、園の全体的な雰囲気や良いところが自然と出てくるので、見学は積極的に行った方が良いでしょう。
教育方針については幼稚園の教育方針と共感できるところや、家庭の方針と一致していることを書いておけば好印象を与えられます。
教育方針の例
- 自然と積極的に触れ合わせる
- のびのびと育て優しい子どもに成長させる
- 興味のあるものはどんどんやらせる
- 音楽を通して感受性ある子どもに育てる
ただ、幼稚園を選択した理由はまだ思い浮かぶかもしれませんが、家庭の教育方針はなかなか具体的に表現できない親御さんが多いかと思います。
そのため、事前に親との間で相談を重ねて教育方針を考えておいた方が希望理由をすらすら書けますし、面接があるときに安心できます。
希望理由の書き方のコツ!例文も紹介!
他の親御さんより良い印象、かつ記憶に残るような希望理由を書くには、どの幼稚園の理由にも使える定型文のような文面でないことが大切です。
他のお親御さんと差別化を図りたいと考えているのであれば、象徴的なエピソードや熱意の他に「5W1H」という構成を意識してみましょう。
5W1Hとは?
- いつ(Who)
- どこで(When)
- だれが(Where)
- なにを(What)
- なぜ(Why)
- どのように(How)
以上のことを頭に入れて希望理由を書くと分かりやすく熱意が伝わる文面に仕上がるので、参考にしてみてください。
希望理由の書き方(例文)
貴園を見学した際に、園児たちが仲良く遊んでいる姿を見て「ぼくも(わたし)もここで遊びたい」と子ども自身が入園したいと強く希望していました。
貴園の「のびのび自由に」という教育方針が家庭内でも一致しており、ここでなら子どもも楽しく過ごせると感じました。
実際に見学に行った際に、音楽に積極的に触れさせる環境下であることが魅力的に映りました。園児たちも終始楽しそうにしている姿を見て、子どもにもこの環境を体験して欲しいと強く感じ入園を希望しました。
この他にも、上の兄弟(姉妹)が通っている幼稚園に通わせたいと考えている場合には、こちらの例文を参考にしてみてください。
一番上の子ども(息子・娘)が貴園にお世話になっており、下の子どもも何度かお迎えのときに連れていきました。
その際に、穏やかに接してくれる先生の対応に下の子どもが「ここに行きたい」と話していたことと、上の子がいつも元気に園内で過ごしていると分かる様子から、貴園を希望しました。
あまりに端的だと、「本当に入園させたいのか?」と幼稚園側に思わせる可能性も無いと断言はできないため、少なくとも5~6行ぐらいの文面でまとめておきたいところです。
PCと手書きはどちらがいい?
幼稚園の希望理由は、手書きで書いた方が入園できる確率が上がるかもしれません。
PCの場合、文章内の言葉遣いや誤字などの修正が楽であったり、全体的な仕上がりがスッキリしているため文面が読みやすいといったメリットが挙げられます。
一方手書きは、どれだけ丁寧に書いても、PCで制作したものには読みやすさでは勝てませんし、願書などの書類は基本的に修正液を使えないため、後からの修正もできません。
このように手書きは準備の面から見ると不便な面が目立ちますが、その分書いた文字から人格や熱意が伝わりやすく採用担当者の目にも留まりやすくなっています。
さらに、失敗の確率やそのコスト面からか手書きで提出する親御さんがあまり多くないのもあり、手書きの方が大きな印象を残しやすいのです。
しかし、ボールペン等で清書すると後から修正は不可能なので、事前に希望理由をまとめて同じ大きさの用紙(コピー用紙が理想的)で練習してから清書することをおすすめします。
幼稚園の希望理由が一言だと印象が悪い?まとめ
何ごとも初めての事柄は緊張しますが、入園願書の希望理由は小さいお子様を持つ親御さんにとって悩みのタネになりがちです。
基本的に丁寧な文面と明確な理由が書かれているのであれば、悪い印象を受けることはありません。
あくまで、幼稚園側は各家庭の状況を知りたいために希望理由を聞いているのです。
あまり難しく捉えず自らの言葉で伝えることを忘れずに取り組んでみてください。