かぼちゃの季節と言えば、秋のイメージです。
今時は、どの季節でもスーパーに置いてあるかぼちゃですが、水っぽいかぼちゃに当たってしまったことはありませんか?
折角、重たいかぼちゃを丸々一つ購入したのに、水っぽいかぼちゃだったら、心底残念な気持ちになりますよね?
この水っぽさ『収穫時期が早すぎる』ことが原因なのです!
それで、今回は、水っぽくないかぼちゃの見分け方を伝授します。
万が一、水っぽいかぼちゃに当たってしまっても大丈夫です。
その場合に使えるレシピも伝授します!最後まで見ていって下さいね。
かぼちゃが水っぽい原因
そもそも、どうして水っぽいかぼちゃが出回っているのでしょうか?
ずばり、その原因は『収穫時期が早すぎる』ことにあります。
つまり、成熟していないかぼちゃを収穫して売っているということです。
かぼちゃは、大きく分けて日本かぼちゃと西洋かぼちゃという種類で分類されています。
日本かぼちゃの収穫の目安は、30〜40日です。
西洋かぼちゃの収穫の目安は、50〜60日です。
畑の事情としては、限られた面積で作られているでしょうから、早めに収穫して、どんどん次の野菜を植えていきたいのだと思います。
また、かぼちゃは、収穫した後に、追熟と言って寝かせておく必要があります。
しかし、かぼちゃひとつが割と大きめの野菜ですから、寝かせて置くのにも場所を取るのは間違いありません。
そのため、農家さんによっては早めに収穫して、あまり追熟していないかぼちゃを出荷してしまうケースもあります。
美味しいかぼちゃの見分け方
それでは、どの様にして水っぽくない美味しいかぼちゃを見分ければ良いのでしょうか?
実は、かぼちゃは見分けるのがむずかしい野菜なのですが、一応ポイントを簡単に書きます。
- 色が濃くてツヤのあるものを選ぶ
- ヘタの部分が太いものを選ぶ
- 形が整っているものを選ぶ
- ずっしりした重みのものを選ぶ
色が濃くてツヤのあるものを選ぶ
かぼちゃの皮や模様がはっきりしているもの、色の濃いものが良いです。
日本かぼちゃの場合は、白い粉がふいているものが良いとされています。
西洋かぼちゃは、よく“栗かぼちゃ”として販売されています。
この“栗かぼちゃ”ほくほくしていて美味しいですが、見分ける時には、つやのあるものを選んでください。
ヘタの部分が太いものを選ぶ
かぼちゃの軸の部分とは、ヘタの部分を指します。
この軸の部分が小さいとあまり良くないです。できれば、軸の大きいものを選んでください。
また、軸の部分の切り口がしっかり乾燥していて、コルクの様に乾いているものが良いです。
追熟をしっかりしていない場合は、この軸の部分がきっちりと乾燥していません。
形が整っているものを選ぶ
形がいびつなかぼちゃをわざわざ選ぶ人もあまりいないかもしれませんが、左右対称の形の良いものを選んでください。
左右が対称になっているという事は、均等に日に当たっていたということが考えられます。
その為、かぼちゃのどの部分を食べても均等な味になっていることが多いのです。
ずっしりした重みのものを選ぶ
手に持ってみた時に、ずっしりと重いものが良いです。
中身がしっかり詰まっている証拠です!
また、皮がふにゃふにゃなかぼちゃは、未熟なものが多いですから選ばない様にしましょう。
皮に爪を立ててみても、びくともしない様な厚めの皮が最適です。
とは言っても、売り物のかぼちゃに爪を立てて傷つけないように気をつけましょう!
水っぽいかぼちゃの対処法
水っぽいかぼちゃの見分け方をご紹介しました。
それでも、水っぽいかぼちゃを購入してしまった場合は、どうしたら良いのでしょうか?
ずばり水気を飛ばすか、水気があっても大丈夫なレシピで料理することをおすすめします。
丸々一つのかぼちゃを買ってきて、水っぽかった場合、なんとか全てを無駄なく消費したいですよね?
また、水っぽいかぼちゃは、基本的に糖度が少ないので、味が薄いと感じます。
かぼちゃの中の水分を飛ばすことで、本来であれば糖度が多くなり甘くて美味しいかぼちゃになるのですが、早くに収穫してしまっていたり、追熟したりないかぼちゃは、水っぽくて薄味で美味しくないのです。
水っぽいかぼちゃの水気を飛ばすには、一口大に切り分けて、塩をまぶして水気を飛ばす方法が一番です。
塩をまぶしてから、そのまま30分程、置いておくと水気が出てきますので、その水気をきってから調理することをおすすめします。
塩の脱水作用を利用すれば、水っぽいかぼちゃも食べやすくなります。
水っぽいかぼちゃを使ったレシピ
さて、残念ながら水っぽいかぼちゃを購入してしまった場合は、逆にスープやピューレー状にしてしまうのが一番良い方法です。
それでも丸々一つの水っぽいかぼちゃを消費するのは、なかなか大変です。
かぼちゃの団子などにしても食べやすいですし、水気をあまり気にせず食べることができますのでおすすめです。
かぼちゃのスープは暖かくても冷たくても美味しく食べられますので、とにかく水っぽいかぼちゃを間違って購入してしまった場合は、スープにすることをおすすめします。
一番簡単なかぼちゃの美味しいスープの作り方は、
- かぼちゃを一口大に切って蒸します。
- ミキサーでペースト状にしたら、ヘビークリームを少し入れて、塩コショウ、オレガノ、グリーンピースや野菜のダシを入れます。
- 弱火で温めてよくかき混ぜます。
- 荒熱をとったら、トッピングにパセリを添えて出来上がりです。
こちらのかぼちゃのスープは、暖かくして食べるのはもちろんですが、冷たいままでも非常に美味しいです。
冷たいままのスープとして食べれば、夏バテの季節でも手軽に食べれますので、どの季節でもオールシーズン美味しく食べることができます!
かぼちゃが水っぽいのには原因があった!まとめ
今回は、水っぽいかぼちゃの原因や見分け方とレシピをご紹介しました。
水っぽいかぼちゃの一番の原因は、収穫が早すぎたことや、追熟が未熟だったことが原因に挙げられます。
できれば、水っぽいかぼちゃを購入しない様にしたいですが、間違って水っぽいかぼちゃを買ってしまった場合は、とにかくスープにして消費するのが、一番楽です。
折角、重たい思いをしてかぼちゃを買うのですから、ほくほくしていて美味しいかぼちゃに出会えると良いですね!
旬の野菜を食卓に上手く取り入れて、季節を感じられる食事を心がけましょう!