アンパンマンとばいきんまんは、典型的な正義の味方と悪役。
敵対関係にあるこの二人ですが、実は共闘している映画があるのを知っていますか?
しかも、それらの映画は子どもだけでなく大人も必見です。
というのも、大人も思わず胸を熱くしてしまうような名作ばかりなのです。
今回は、そんなアンパンマンとばいきんまんが共闘する映画をまとめてみました。
共闘した映画1 『かがやけ!クルンといのちの星』
最初に紹介するのは、2018年公開『かがやけ!クルンといのちの星』。
この映画は、熱い展開で大人も泣ける映画。
そのハイライトと言えるのが、アンパンマンとばいきんまんの共闘シーンです。
アンパンマンの命「いのちの星」
ストーリーの主軸はいのちの星です。いのちの星はアンパンマンの物語に度々登場する物の命の源である小さな星。
この星が体内に入ることで、アンパンマンは命を得たことになっています。
そのいのちの星が生まれるいのちの星の故郷が、ゴミで汚染されてしまうことからこの映画ははじまります。
いのちの星の故郷でアンパンマンがピンチ
同じ頃、アンパンマン達の世界に不思議な子どもクルンが現れ、アンパンマン達とクルン、そしてばいきんまん達はいのちの星の故郷へ向かうことに。
いのちの星の故郷の着いたアンパンマン達は、ゴミの集合体に攻撃されます。
攻撃によりアンパンマンはゴミの中に閉じ込められ、体内のいのちの星が消えていってしまいます。
いのちの星が消えることは死を意味します。
アンパンマンを助けるばいきんまん
ここでばいきんまんが立ち上がります。
なぜなら、ばいきんまんにとってアンパンマンは倒さなければいけない敵。アンパンマンを倒すのは自分だけだから。
これが、ばいきんまんの悪役としてのポリシー。そして、生きる意味なのです。
ばいきんまんのアンパンマンへの友情のような想いに大人でも胸が熱くなってしまいます。
顔を新しくしたアンパンマンはばいきんまんと共に戦い、いのちの星の故郷は救われます。
アンパンマンとばいきんまんの生きる意味
映画の中ではアンパンマンの生きる意味も語られます。それは、困っている人を助けること。
アンパンマンとばいきんまんそれぞれの生きる意味。そして、二人の共闘シーン。
それらを通して、大人でも自分の生きる意味や友情について考えてしまう。この映画は、そんな心に残る映画です。
共闘した映画2 「よみがえれ バナナ島」
2つ目は「よみがえれ バナナ島」。2012年公開です。
この映画はアンパンマンの映画シリーズの中でも少し変わった映画です。
アンパンマンとばいきんまんがそれぞれ活躍
アンパンマンの映画は、ばいきんまんが何か事件を引き起こしたり、アンパンマンの邪魔をする展開が多いです。
ですが、この映画では、ばいきんまんはいつもの悪役ではありません。
アンパンマンと同じ、ヒロインに元気と勇気を与える役割をしているのです。
ただし、それは二人一緒ではありません。
この映画は、二人がそれぞれヒロインに元気と勇気を与えるという不思議な共闘をしていると言っていいでしょう。
ばいきんまんがバンナ姫を励ます
物語はアンパンマン達がおいしいバナナがとれる南の島、バナナ島のイベントに招待されることからはじまります。
しかし、突然の寒さでバナナは全部枯れてしまいます。
でも、島の姫バンナは意地っ張り。アンパンマンに助けてもらうことが面白くありません。
ここで大活躍するのが、ばいきんまんです。
ばいきんまんは、ひょんなことからヒロインであるバンナ姫と手を組むことになります。
そして、自分は何もできない落ち込むバンナ姫をばいきんまんなりに励まします。
新しくバナナを育てればいい。自分はメカを作ってもいつもアンパンマンにやられる。でも、また作るんだと言って。
壊れたら直せばいいだけ。
これは単純ですが、ふと心が軽くなるようなメッセージのように感じられます。
アンパンマンも勇気と元気を与える
もちろん、アンパンマンもバンナ姫に勇気と元気を与える活躍をします。
このようにアンパンマンとばいきんまん、二人の活躍が見られる映画は珍しいですよね。
共闘した映画3 「夢猫の国のニャニィ」
次に紹介するのは、2004年公開の「夢猫の国のニャニィ」。
ばいきんまんがアンパンマンの顔を届ける
この映画ではなんと、ばいきんまんがアンパンマンの新しい頭を届けるのに協力します。
普段はアンパンマンの新しい頭を届けるのを妨害する立場であるばいきんまん。このシーンは貴重です。
一緒に戦うわけではありませんが、アンパンマン復活の手助けをするので広い意味で共闘あたると思います。
みんなが猫化してしまう
この映画では、後半に登場する怪物ムーマの光線を浴びると、誰もが猫になってしまいます。
ジャムおじさん達は猫化し、ばいきんまんも猫化。最後にはアンパンマンも猫になってしまいます。
この時、ばいきんまんはジャムおじさんが作った新しい顔をアンパンマンに届けるのです。
そして、アンパンマンは復活してムーマを倒します。
子を持つ親なら感動必至
この映画の感動するポイントはメロンパンナちゃんの成長です。
メロンパンナちゃんが子猫のニャニィを育てることがこの映画のメインストーリー。ニャニィとメロンパンナちゃんの関係はまるで親子のよう。
子を持つ親なら、子どもの成長や別れを考えてしまうような内容となっています。
番外編・テレビシリーズでの共闘
最後に、アンパンマンとばいきんまんの共闘が見られるテレビシリーズの回を紹介します。
それは、「第1375話・アンパンマンとどろんこ魔王」です。
アンパンマンを倒すのはばいきんまん!
パトロールで森の湖を訪れたアンパン達。すると、どろんこ魔王から追われているばいきんまんに出くわします。
どろんこ魔王は世界中をドロドロにしようとしているのです。
ばいきんまんは逃げ、アンパンマンはどろんこ魔王と戦います。ですが、泥をかけられてしまいます。
しかし、アンパンマンがとどめを刺されそうになった時、ばいきんまんが戻ってきます。
アンパンマンは自分が倒すんだと言いながら。
そうして、アンパンマンとばいきんまんは共に戦い、どろんこ魔王を撃退します。
悪役と正義の味方には時に互いを認め合う友情が存在することもあります。この共闘はその友情に胸が打たれます。
アンパンマンとばいきんまんの関係性
ばいきんまんを見つけると必ず懲らしめているイメージのあるアンパンマンですが、実は懲らしめているのはばいきんまんが悪さをしたときだけ。
アンパンマンはできればばいきんまんとも仲良くなりたいと思っているみたいです。
一方、ばいきんまんはアンパンマンを見るとすぐに攻撃を仕掛けてしまいます。ばいきんまんはアンパンマンを倒すことを生きがいにしているからでしょう。
その生きがいがたまに共闘という奇跡を生むわけですが。
こんなある意味両想いの関係にある二人なのです。
2024年最新作も共闘が見れる!!
2024年6月28日(金)に公開される映画『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』では、ばいきんまんが主役級の活躍をするそうです。
物語の舞台は絵本の世界。大暴れする「すいとるゾウ」を倒すために、ばいきんまんとアンパンマンが共闘する内容です。
アンパンマンとばいきんまんが共闘した映画まとめ
アンパンマンとばいきんまんが共闘する映画を3つ、番外編としてテレビシリーズから1話を紹介しました。
アンパンマンの映画には、大人も胸が熱くなってしまうようなもの、大人も考えさせられてしまうテーマがあるものが多いです。
特にアンパンマンとばいきんまんと共闘する映画では、二人のお互いなくてはならないという関係性が描かれ、友情や人としての役割を考えさせられます。
あなたも一度観てみてはいかがでしょうか?