オキシクリーンって便利ですよね。オキシクリーンを使えば、頑固にこびり付いた衣類の汚れも綺麗に落とすことができ、気持ちよく服を着ることができます。
使い方も簡単なので、オキシクリーンを洗濯では使っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、そんなオキシクリーンですが、液体と粉末があることはご存知ですか?
この液体と粉末で違いはあるのでしょうか?
ここではオキシクリーンの液体と粉末での違いや効果、使い分けについて解説していきます!
液体と粉末の成分の違い
オキシクリーンには、様々なタイプの商品が売られています。
液体タイプや粉末タイプ、その他にも泡タイプやカーペット専用など、様々なオキシクリーンの中から用途に合わせて選ぶことができます。
しかし、代表的なオキシクリーンである液体と粉末で成分の違いはあるのでしょうか?
結論から言えば、成分に違いは多少あります。
詳しく解説をしていきます。
粉末の主成分は過炭酸ナトリウム
オキシクリーンの主な成分は過炭酸ナトリウムです。
この過炭酸ナトリウムは、酸素系漂白剤全般に使われている成分です。
過炭酸ナトリウムは高い酸化力があり、この酸化力によって除菌漂白が可能になっています。
粉末のオキシクリーンの場合、この過炭酸ナトリウムがそのままの成分で残っています。
これは過炭酸ナトリウムが水に溶けると不安定になるためです。
液体の主成分は過酸化水素
一方、液体のオキシクリーンはこの過炭酸ナトリウムが溶けて不安定な状態です。
過炭酸ナトリウムは、不安定な状態になると炭酸ナトリウムと過酸化水素に分解がされます。
なので液体のオキシクリーンはその中でも成分が多い、過酸化水素が主な成分となっています。
もちろん粉末と液体どちらのオキシクリーンも、元々の成分としては過炭酸ナトリウムとなっているので大きな違いはありません。
しかしこのように粉末と液体では微妙に成分は違くなっています。
液体と粉末の効果・用途の違い
上記のようにオキシクリーンでは液体と粉末で成分の違いはあります。
ではそうなるとどのように効果と用途が違くなっているのでしょうか?
続いてオキシクリーンの粉末と液体の効果・用途の違いについて解説をしていきます。
粉末のオキシクリーンの効果・用途
粉末は上記のように過炭酸ナトリウムが安定した状態です。なのでより強い洗浄力を持っています。
洗濯でもより頑固な汚れを落とすことができますし、洗濯以外にも家の掃除にも使うことが可能となっています。
また、強い洗浄力を利用して、食器の漂白にも利用することができます。
液体のオキシクリーンの効果・用途
続いて、液体のオキシクリーンです。
液体状態のオキシクリーンの場合、過炭酸ナトリウムの成分が分解されている状態になっています。そのため、粉末よりは除菌漂白の力は弱くなっています。
しかし、液体でも十分に除菌漂白の力はありますし、粉末では少し除菌漂白の力が強すぎることもあります。ですから液体のオキシクリーンの方が、用途としては幅広いです。
液体タイプの場合は、普段の洗剤にオキシクリーンを加えて使うことが多いです。
これにより除菌漂白機能をアップさせることができる上、普段と変わらない洗濯や掃除の使い方が可能となっています。
液体と粉末の使い分け方法
このように液体と粉末では微妙にオキシクリーンの効果や使い方が変わっています。
よりオキシクリーンの除菌漂白機能を利用したい場合には粉末を利用し、いつもの洗剤に付け足すようにしたい場合には液体を使えば問題はないでしょう。
ぜひしっかり液体と粉末の効果や用途を把握して、オキシクリーンを使うようにしてくださいね。
それでは具体的に液体と粉末のオキシクリーンの使い分け方法を解説していきます。
粉末タイプの使用例
まずは粉末ですが、以下の場合に使うようにしましょう。
つけ置き洗い
粉末のオキシクリーンですが、過炭酸ナトリウムの成分が安定して保たれているため、つけ置き洗いの効果が高いです。
オキシクリーンでのつけ置き洗いは、衣類の食べこぼしなどの汚れの他、皮脂汚れにも効果があります。
その他、染み付いた匂いにも効きます。
そしてつけ置き洗いは衣類だけでなく食器にも有効です。
食器の黄ばみやこびり付いた焦げの汚れも、つけ置き洗いで落とすことができますよ。
粉末タイプのつけ置き洗いの方法としては、洗面器に40℃から50℃のお湯を張ります。
その中に用法分のオキシクリーンの粉末を入れてつけ置きをすればOKです。
つけ置きの時間としては物にもよりますが、大体1時間から2時間ほどになります。
つけ置き洗いをしたら、しっかりすすいでオキシクリーンを取り除いて使うようにしてくださいね。
こびり付いた頑固な汚れ
粉末のオキシクリーンですが、こびり付いた頑固な汚れにも使用をすることができます。
大掃除などでぜひ活用してもらいたいのが、洗濯槽の掃除です。
洗濯槽の掃除って普段は全然しないですよね。
洗濯槽の裏などには洗剤のカスやカビなどが生えてしまい、汚れがびっしりということがあります。
そんな汚れにも粉末のオキシクリーンは有効です。
洗濯槽に上記の温度のお湯を入れて、大体10Lあたり100gのオキシクリーンを入れます。
あとは一晩放置しておけば、洗濯槽の汚れが浮き上がってきますよ。
ぜひ活用してみてくださいね。
使い方の注意点などをまとめた下記の記事も、良ければ読んで下さい。
粉末タイプの注意点
このようにオキシクリーンの粉末は、とても便利に活用することができます。しかし、オキシクリーンの粉末を使う際には注意点があります。
それは成分が非常に強いことです。
オキシクリーンは除菌や漂白の成分が非常に強いです。ですから、衣類でもウールや毛の場合だと生地が傷んでしまう可能性があります。
また、肌が弱い方の場合には、手荒れの原因になることもあります。
そのような場合には、液体のオキシクリーンを使うようにしましょう。
液体タイプの使用例
液体のオキシクリーンは以下のような場合に使うことができます。
普通の洗濯にプラス
液体のオキシクリーンは成分が弱めなため、普通の洗濯にオキシクリーンをプラスします。
それだけで除菌漂白の効果がアップさせることができます。
服をまとめて洗いたい、漂白はしたいけど服の生地を痛めたくないという場合には、液体のオキシクリーンを使うようにしましょう。
用途別おすすめのオキシクリーン
ここでは用途別におすすめのオキシクリーンを紹介します。
オキシ漬け
オキシ漬けとは、オキシクリーンで漬け置き洗いすることです。
衣類だけではなく、お風呂や洗濯機、キッチンなどあらゆる汚れを取り除くことができます。
この方法は、油汚れや雑菌によるヌルヌル汚れ、黄ばみや黒ずみなどのこびりついた汚れに効果的です。キッチンのコンロ周りの油汚れ、お風呂の排水溝のヌルヌル汚れ、衣類の黄ばみや泥汚れなど、さまざまな汚れに対応できます。
オキシ漬けは簡単で、手間なくキレイにできるため、多くの家庭で掃除や洗濯に活用されています。ただし、使用する際には素材に適しているかどうかを確認し、色落ちテストを行うなどの注意が必要です。また、漬け置き時間は汚れの程度に応じて調整してください。
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オキシ足し
オキシ足しは、普段の選択に適量のオキシクリーンを足すことで、汚れを落としやすくする方法です。
オキシ足しは、日常の洗濯に簡単に取り入れられる方法なので試してみてはいかがでしょうか。
特に部屋干し時の臭い対策や、汚れが気になる衣類の洗濯に有効です。
オキシクリーンは洗濯洗剤と必ず混ぜて使用してください。漂白剤無配合の洗濯洗剤を使用することが推奨されています。
すすぎ回数は、洗濯洗剤の指示に従えば良いのですが、肌が敏感な方や赤ちゃんの衣類を洗う場合は、2回すすぎを行うことが提案されています。
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オキシかけ
オキシかけは、気になるところにオキシクリーンを直接かけて汚れを落とす方法です。
オキシかけは、衣類のシミやカーペットなど布製品の汚れを取りたい場合に特に有効です。
ただし、使用する際には、素材が漂白剤に耐えられるかどうかを確認し、色落ちテストを行うなどの注意が必要です。また、汚れの程度や種類によって効果は異なるため、汚れの状態や水の量に応じてオキシクリーンの量や漬けおき時間を調節することが推奨されています。
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オキシクリーンの注意点
オキシクリーンを使用する際には、いくつかの注意点があります。これらを守ることで、衣類や家庭用品を安全に、そして効果的にお手入れすることができます。
液体タイプの注意点
- 直射日光や高温を避け、冷暗所に保管してください。
- 使用前には必ず色落ちテストを行い、衣類に安全であることを確認してください。
- 液体タイプは直接衣類にかけないようにし、水で薄めてから使用することが推奨されます。
粉末タイプの注意点
- 湿気を避け、密閉容器に入れて保管してください。
- 粉末は水に溶かしてから使用し、直接衣類に振りかけないようにしてください。
- つけ置き洗いをする際には、完全に溶けていることを確認してから衣類を入れます。
オキシクリーンの液体と粉末の違いまとめ
オキシクリーンですが液体と粉末で成分は微妙に違います。
それにより、オキシクリーンの中でも効果や用途は違っていきます。
粉末のオキシクリーンの場合には、頑固な汚れや洗濯槽の汚れにも使うことができます。一方、液体のオキシクリーンの場合には、生地を痛めないように洗濯をすることが可能です。
ぜひこれらの特徴を理解して、オキシクリーンを活用してくださいね。