妊娠中は食べるものによって、お腹の中の赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があるため、食事に気をつけなければいけないことは知られています。
ではチョコレートはどうでしょうか?
甘くて美味しいチョコレートは、ついつい食べ過ぎてしまいますよね。
でも妊娠中にこんなにチョコレートを口にしていいのだろうかと不安に感じていませんか?
この記事では、妊娠中にチョコレートを食べていいのか、食べ過ぎた場合どうなるのか、妊娠中でも安心して食べられるチョコレートについて詳しく紹介します。
妊娠中はチョコは食べてもいいの?
結論から言うと、妊娠中でもチョコレートを食べて大丈夫です。
体に悪い影響を与えてしまうのではないかと思われがちですが、チョコレートには、食物繊維・ポリフェノール・ビタミン・ミネラルなどさまざまな栄養素が含まれています。
実は体に良い効果も与えてくれるのです。
ですが、いくら良い成分が含まれているからといって、食べ過ぎてしまうのは問題です。
チョコレートには砂糖がたっぷり含まれているため糖質・脂質が高く、妊婦が摂取し過ぎてはいけないといわれるカフェインも含まれています。
チョコレートに限らず、どんなものでも適量であることが大切です。
また食べる時間も重要で、夜遅くに食べてしまうと、太りやすくなります。
できるだけ間食は昼間のうちにし、食べた後は散歩に出かけたり、ストレッチをするなど体を動かすようにしましょう。
チョコを食べ過ぎるとどうなる?
チョコレートを食べすぎると、胎児や妊婦に悪影響を及ぼすことがあります。
そうならないためにも、起こりうるリスクについて知っておいてくださいね。
体重増加
妊娠中は、ついつい食べすぎてしまい体重管理が難しくなります。
体重コントロールを怠り肥満になると、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、胎児の体重増加などのリスクが高まります。
妊娠高血圧症候群は胎児の発育不良や早産、妊娠糖尿病は早産、巨大児、難産のリスクがあります。
出生後に赤ちゃんが低血糖や黄疸などの症状を起こす可能性もあるため注意が必要です。
カフェインの過剰摂取
チョコレートにはカフェインが含まれるため、食べすぎるとカフェインの過剰摂取になります。
カフェインは胎盤を通って胎児に届いてしまうため、摂取しすぎると早産や低出生体重児になるリスクが高まります。
虫歯
妊娠中は、ホルモンバランスの変化により非妊娠時に比べると虫歯ができやすい環境にあります。
唾液の分泌量が減り、口腔内が不衛生になりがちなので虫歯や歯周病になりやすいのです。
チョコレートは糖分が多く含まれているため、虫歯のリスクが高く注意しなければいけません。
肌荒れ
妊娠中は、ホルモンバランスの変化で肌が敏感になり肌質が変わったと感じる方もいるでしょう。
チョコレートに含まれる糖分や脂質は、皮脂が過剰に分泌され酸化しやすく、ニキビや吹き出物ができて肌が荒れてしまいます。
ここであげたリスクは、あくまでチョコレートを過剰摂取した場合に起こり得ることです。適量であればそれほど心配する必要はありません。
妊娠中でも安心なチョコの量
妊娠中の間食は、多くても1日に200kcal以内であることが推奨されています。
ミルクチョコレートの板チョコ1枚が約300キロカロリーなので、1日に1枚食べるとカロリーオーバーになります。
推奨される間食のカロリーを守るには、1日に板チョコ半分〜2/3程度におさえておくと良いでしょう。
妊娠中に食べるならどんなチョコ?
妊娠中はチョコレートの食べすぎに注意する必要があることがわかりました。
そこで、妊娠中でも食べられるチョコや食べ方についてまとめました。
小分けになったチョコレート
ファミリーパックのチョコのように個包装になったチョコレートの場合、1日に3つだけ食べる!と個数を決めることで食べすぎ防止になります。
ただし、あればあるだけ食べてしまう人は、大容量のチョコを買うことで食べすぎてしまうこともあるので注意してください。
買いだめしすぎないことも食べ過ぎ予防になります。
乳酸菌、ビフィズス菌が入ったチョコ
最近は乳酸菌やビフィズス菌の入った、チョコレートが販売されています。
腸内環境を良好にし、腸の調子を整えてくれる作用があります。
ロッテから販売されている「乳酸菌ショコラ(ミルクチョコレート)」は、個包装になっていて1枚あたり22キロカロリーです。
一般的なチョコに比べると罪悪感なく食べられますよ。
妊婦さんにおすすめのチョコの代用品
甘くておいしいため、ついつい食べてしまうチョコレートですが、チョコレートと同様甘くておいしいおやつはたくさんあります。
その中でも、食べごたえがあってカロリーが低いおやつを紹介します。
フルーツ
りんご・みかん・キウイなど果物には、ビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。
旬のフルーツは特にみずみずしく、初期のつわりや、妊娠後期のつわりに苦しむ妊婦でも食べやすいのが嬉しいですね。
例えば、りんご(Mサイズ)は、1個200キロカロリー以下なので間食に適しています。
食物繊維が豊富なので、腸の環境を整え便秘解消も期待できます。
ナッツ類
ナッツ類は、脂質が多くカロリーが高いため食べすぎは注意が必要ですが、少量で満足感が得られるのが嬉しいポイントです。
食物繊維や葉酸、ビタミン、不飽和脂肪酸など妊婦に嬉しい栄養素が豊富に含まれていますよ。
和菓子
甘いお菓子が食べたい場合、チョコ・スナック菓子・せんべいは避け、和菓子にすればカロリーが抑えられます。
ようかん、カステラ、串だんご、いちご大福などはカロリーが低いにも関わらず、腹持ちが良いので間食するには最適です。
まとめ
妊娠中は、チョコレートを食べても問題ありませんが、食べすぎや食べる時間には注意を払う必要があります。
妊娠中は、非妊娠時とは違う体の変化がおきます。胎児や母体を守るためにも、食事バランスに気をつけて、適量食べることを心がけてくださいね。
ただし体重やカロリーを気にしすぎることで、強いストレスを感じてしまうのもよくありません。
甘いものが悪いわけではないので、量と時間帯に気をつけて、ストレスを溜めないようにしましょう。
食べすぎたときのリスクや間食のとり方を理解し、快適なマタニティライフを送ってくださいね。
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