オキシクリーンは強力な漂白剤。様々な汚れが落ちると人気です。
オキシクリーンを使った「オキシ漬け」というつけ置き洗いの方法は、よく知られていますよね。
ですが、オキシ漬けをしても衣類やカーテンの黒カビが落とせなかったという声もあるよう。
でも、オキシクリーンで衣類などの黒カビは綺麗に落とせます。
オキシクリーンで黒カビを落とせない原因は、3点考えられます。
- 水を使っている
- 漬ける容器が小さい
- 残った汚れをこすり洗いしていない
この3点を改善すると、衣類などの黒カビが落とせるはず。
今回は、オキシクリーンで黒カビが落ちない時の対処法を詳しくお教えしていきます。
オキシクリーンでは黒カビは落ちない?
ここでは、オキシクリーンで黒カビを落とせない原因の3点を詳しく説明していきます。
水を使っている
オキシクリーンはお湯に溶かすと酵素の泡が発生して、汚れを落としてくれる洗剤です。
この酵素の泡を化学反応で発生させる効果的なお湯の温度は40度から60度。
このため、水を使ってしまうと効果でません。
お湯によく溶かすことで効果が出るので、40度から60度のお湯にオキシクリーン入れ、棒などで混ぜてから使用してください。
また、オキシ漬けにしている間も容器にラップをかけたり、蓋をするなど保温をすると効果がより持続します。
ただし、衣類によってはお湯がNGなもの、60度のお湯で漬けると生地を傷めてしまうものがあります。
オキシ漬けの前に衣類の表示を確認してから、漬けるようにしてください。
漬ける容器が小さい
オキシ漬けでは、容器の大きさも重要です。
オキシクリーンの量は、お湯4リットルに対して30g。
この量を守って、お湯でしっかり溶かしたとしても、容器が小さいと汚れが落ちないことがあります。
というのも、衣類が重なっていたり、漬かっていない部分があるとオキシクリーンを溶かした液が浸透せずに汚れが落ちないからです。
オキシ漬けをする場合は、漬ける衣類などの量や大きさに応じて容器を変えてください。
カーテンなどの大きなもの場合は、お風呂の浴槽を使うのがおすすめです。
残った汚れをこすり洗いしていない
漬けておくだけでほとんどの汚れを落とすオキシクリーンですが、頑固な汚れが残ってしまうこともあります。
ここで、オキシ漬けしたのに汚れが落ちていないとがっかりするのも、オキシ漬けの失敗の原因です。
オキシ漬けをしていたということは、汚れが落ちやすい状態になっているということです。
汚れが残っている場合は、液のなかでもみ洗いやブラシで軽く汚れをこすってみましょう。汚れが簡単に落ちますよ。
オキシクリーンが得意な汚れとは?
オキシクリーンは弱アルカリ性の洗剤。
弱アルカリ性の洗剤は、酸性の汚れを落とすのが得意で、アルカリ性の汚れは苦手です。
オキシクリーンが得意な汚れと苦手な汚れは下記のとおりです。
◆ オキシクリーンが得意な汚れ
- 油汚れ
- 衣類の黄ばみ、黒ずみ、汗じみなどの皮脂汚れ
- 食べこぼし(醤油、牛乳など)
- 血液・たばこのヤニ(オキシクリーンが苦手な汚れ)
- 石鹸かすや水垢
- カルキ
- アンモニア
- 草の汁
- 墨汁
- インク
黒カビ落としや除菌に必要なつけ置き時間は?
黒カビを落とすのに必要なつけ置きの時間は、汚れの種類によりますが30分から1時間が目安。
オキシ漬けは長ければよいとうわけではありません。
オキシクリーンは6時間経つと溶剤の効果がなくなるとされているので、注意してください。
さらに、オキシ漬けは汚れを落とすだけでなく除菌もできます。
除菌目的で布製品をオキシ漬けする場合は、1時間以上つけ置きすると除菌ができます。
つけ置きで落ちない時は?
オキシ漬けで黒カビが落ちない時は、オキシペーストを使ってみましょう。
研磨作用があり酸性の汚れに強い重曹を混ぜると、オキシクリーンがより幅広く活躍してくれます。
ここでは、オキシペーストの作り方と、オキシペーストで衣類などの黒カビを落とす方法をお教えします。
オキシペーストの作り方
(用意するもの)
(作り方)
- 洗濯おけにオキシクリーン、重曹を入れる。
- ぬるま湯を少しずつ入れて混ぜ、ペースト状にする
これで、オキシペーストができました。
オキシペーストはオキシクリーン同様、時間が経つと効果がなくなります。
使用する分だけを作り、余ったら水に溶かして捨てましょう。
衣類などの黒カビをオキシペーストで落とす方法
- 汚れの上にオキシペーストを塗る
- 1時間程度放置する
- 歯ブラシなどで軽めにこする
- ぬるま湯で洗い流す
- 洗濯機で洗う
オキシペーストを衣類に使う場合は、オキシクリーンとぬるま湯が使える素材かを必ず確認してください。
また、色落ちする可能性もあるので、衣類の目立たない場所で試して色が落ちないか確認してから使うようにしましょう。
オキシペーストは、オキシ漬けができない浴槽のゴムの黒カビなどにも使用できます。
ぜひ、試してみてくださいね。
オキシクリーンを使う際の注意
オキシクリーンを使う際には、下記の3点に注意してください。
ゴム手袋を使用する
オキシクリーンは強力な洗剤です。手荒れを防ぐために必ずゴム手袋を使用して使ってください。
これは、オキシクリーンをお湯に溶かす場合、オキシペーストを作る場合も同じです。
使えない素材がある
オキシクリーンは、酸素の成分が反応する素材には使えません。
使いない素材は下記の通りです。
- 水洗いできないもの
- ウール・ウール混紡
- ペルシャ製カーペット
- 革製品
- 畳
- 宝石
- 大理石
- シルク
- さび
- 金属全般
- ジュート
- チーク材
- 仕上げ木材 など
保存方法に注意する
湿気が高いところで保存していると、オキシクリーンは固まってしまいます。
また、オキシクリーンは常に微量の酸素を出しています。
密封した容器に移し替えて保存すると、容器が酸素で膨らんで破裂する可能性があります。
購入時の容器のまま保存するのがよいでしょう。
オキシクリーンで黒カビが落ちない…まとめ
オキシクリーンで衣類やカーテンの黒カビが落ちない時の対処法を紹介してきました。
一度、黒カビが落ちなかったという方も、ここで紹介した点を改善してもう一度試してみてください。
オキシクリーンは、オキシ漬けと呼ばれる漬けおきで汚れが落ちる便利な洗剤です。
黒カビだけでなく、家のなかのいろいろな汚れが落とせますので、使い方を覚えると家中の汚れ落としに重宝するはずです。